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コラム2023年12月20日

【本日のマーケット】12月20日(水)

12月20(水)のマーケット                                                                   

12月19日の米国株式市場は上昇し、ナスダックは9日続伸。11月の住宅着工件数は年率換算で156万件と10月改定値から14.8%増加し、市場予想の136万件を上回った。バンク・オブ・アメリカの12月のファンドマネージャー調査によると、来年が過熱も冷え込みもない「ゴルディロックス」環境になるという期待から、2022年1月以降で最も明るいものだったという。NY証券取引所ではファイザーやシティグループが買われたが、USスチールは反落した。日本製鉄による買収計画について、大統領報道官がバイデン大統領は鉄鋼労働者と競争を支持していると答えたことが影を落とした。NYダウは前日比251ドル(0.68%)高の37,557ドル。ナスダックでは後払い決済サービスのアファームHDはウォルマートとの提携を拡大し、セルフレジで後払い決済サービスを提供すると発表したため急騰した。NASDAQ総合指数は前日比98ポイント(0.66%)高の15,003。S&P500指数は前日比27ポイント(0.59%)高の4,768。

日銀総裁の会見で早期の修正思惑が後退し日経平均は大幅続伸。米国防省が紅海を航行する商船を保護するための多国間安全保障イニシアチブ「繁栄の守護者」作戦を開始すると発表したため海運株が買われた。米住宅着工件数の増加で塩ビ樹脂の信越化学が高い。日本政府が迎撃ミサイルを米国に輸出する調整に入ったため三菱重工が関心を集めた。一方、関西電力は原発再稼働に伴い、火力発電所の建設を中止し特別損失を計上するため他の電力株も下落。

スタンダード市場では、名村造船は社長会見で「新たな成長局面に入った」と述べたことが報じられ急騰。夢みつけ隊は通期営業赤字予想を黒字予想に修正し大幅高。経産省が企業の家事支援サービス導入後押しで、料理教室のテノに連想買い。ダイハツの試験不正でメタルアートが急落。

グロース市場では、MacbeePはいちよし経済研がフェアバリューを引き上げた。家事関連のCaSyは2日連続ストップ高。売れるネット広告社はオルリンクス製薬を子会社化でストップ高。K-POP関連のBirdmanは2日連続ストップ高。新規上場のナイルが大幅安。

チャート上では、上ヒゲを伴う陽線。大きくギャップアップとなり年初来高値水準まで急伸。25日移動平均線(3万3197円)を上放れ、パラボリックも12月4日以来の陽転となった。

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2024年は日本株アウトパフォームの年
日本証券新聞12月21日(木)紙面1面TOP記事掲載

JPモルガン証券 西原里江チーフ株式ストラテジスト語る

年内最後のビッグイベントとなった日銀金融政策決定会合を上首尾で通過。日経平均は高値に迫り、いい形で年末年始を迎えられそうなムードにあるが、となると関心は来年の展望に移っていく。なかでも海外勢の動向は注目の的。外資系証券大手のJPモルガン証券はこのほど「2024年アウトルックセミナー」を開催した。西原里江チーフ株式ストラテジスト(写真)は日本株の見通しなどについて以下のように語った。

「相場見通しがこんなに難しい年はないと感じている。当社のチーフエコノミストなどに聞いても同様の見解だ。米国経済はリセッションの生じないソフトランディングを一応メインシナリオとするが、確率は40%。残りの3つのシナリオでは、時期は違えどいずれもリセッション入りとなる。地域別の1株利益成長率見通しについて、来年の米国はコンセンサス予想の11%に対して2%と慎重にみている。同様に、欧州は6%に対して0、日本は7%に対して5%だ。デフレ脱却の見えてくる日本では賃金や個人消費にポジティブな変化が期待できるが、一方で米国の需要減の余波も避けられまい。セクター見通しでは、欧米では景気敏感の一般消費財をアンダーウエートとするが、日本は逆にオーバーウエートだ。来年のマイナス金利解除を見据えて金融もオーバーウエート、素材はアンダーウエートとしている」

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今日の市況概況
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12月20日(水)☆[概況/大引け]

続伸。海運と信越化学、三菱重工が買われ、電力は安い

大引けの日経平均は456円高の3万3,675円、TOPIXは15ポイント高の2,349ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は957、下落銘柄数は630。出来高は16億4,478万株、売買代金は4兆1,823億円。
前日の日銀総裁の会見で早期の修正思惑が後退したため、日経平均は続伸となった。

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