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コラム2024年1月17日

【本日のマーケット】1月17日(水)

1月17(水)のマーケット                                                                   

1月16日の米国株式市場でNYダウは続落。ナスダックは小反落。FRBのウォラー理事が政策変更は「慎重に調整されるべきで、急いではならない」と述べたため、長期金利が上昇した。ボーイングはウェルズファーゴが投資判断を下げたことで売られた。モルガン・スタンレーはウェルス事業で比較的低い利益率が続く可能性があると複数の幹部が発言したため下落した。NYダウは前日比231ドル(0.62%)安の37,361ドル。ナスダックではアップルやメタプラットフォームズが売られたが、AMDはバークレイズが目標株価を120ドルから200ドルに引き上げたことで買われた。エヌビディアはキーバンク・キャピタルが目標株価を650ドルを740ドルに引き上げたことが作用した。NASDAQ総合指数は前日比28ポイント(0.19%)安の14,944。S&P500指数は前日比17ポイント(0.37%)安の4,765。

FRB理事が利下げを急ぐべきではないと述べたため、1ドル=147円台の円安。モルガン・スタンレーが半導体製造装置は25年に過去ピーク更新と予想し、関連企業が買われたことも手伝い、日経平均は前場に一時620円高。しかし、上海証券取引所が上場する日本株ETFの過熱を警告するために売買一時停止としたことで、日経平均は値を消し後場は下落した。さくらインターネットはストップ高。5大商社はバークシャーの持ち株比率増加観測。

スタンダード市場では、業績上方修正の日創プロニティは2日連続ストップ高となり、初配当のアスマークは大幅続伸となった。AI関連のPKSHAが買われ、串カツ田中や元気寿司が高い。住石HDは6日ぶりに反落し、中国のGDPが予想に届かなかったためハーモニックは売られた。

グロース市場では、アミューズメント施設運営のGENDAは利益確定の売りに押された。不眠症治療用アプリの保険適用が決まらなかったサスメドは大幅続落。AI活用の自動翻訳サービスのメタリアルは東証が来年からプライム市場上場企業に決算の英文開示義務付けで恩恵期待。

チャート上では、長い上ヒゲを伴う陰線。3万6000円台に乗せるも、過熱感から売りに押される展開となり、終値では5日移動平均線(3万5525円)を下回った。

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半導体関連 活況
日本証券新聞1月18日(木)紙面1面TOP記事掲載

主力SPE+材料系などマーク SUMCO 住友ベーク

SUMCO(3436・日足)

17日の東京市場では、半導体切断装置のディスコ(6146・P)が連日の上場来高値となったほか、東京エレクトロン(8035・P)など、主力クラスの半導体製造装置(SPE)関連株が買われた。

16日の米国市場で半導体関連株が急伸したことが支援材料となった。同日は生成AI向けのGPU(画像処理半導体)でトップのエヌビディア(NVDA)を追随するアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)について、バークレイズのアナリストが目標株価を120ドルから200ドルに引き上げた。AMDは前日比8.3%の急伸となり、エヌビディアも約3%の上昇で上場来高値を更新した。フィラデルフィア半導体指数(SOX)は1.3%の上昇で4,100ポイントを回復した。

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今日の市況概況
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1月17日(水)☆[概況/大引け]

前場は一時620円高となったが、上海証取が日本株ETFの売買一時停止で過熱警戒から終値は141円安

大引けの日経平均は141円安の3万5,477円、TOPIXは7ポイント安の2,496ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は487、下落銘柄数は1,115。出来高は19億6,260万株、売買代金は5兆2,787億円。
FRBのウォラー理事が講演で、政策変更は「慎重に調整されるべきで、急いではならない」と述べたため、米国長期金利が上昇し、ドルが買われ、円相場は1ドル=147円台の円安となった。
トランプ氏が大統領に就任すれば、FRBに利下げ圧力をかけると想定されるために、利下げののりしろを残すべく、FRB高官は利下げ実施に対してより慎重になる可能性があるという解説も聞かれた。
円安に加えて、モルガン・スタンレーMUFG証券が半導体製造装置は2025年に過去ピーク更新と予想し、関連企業が買われたことも手伝い、日経平均は前場に一時620円高の3万6,239円となった。
しかし、上海証券取引所が上場する日本株ETF(上場投資信託)の過熱を警告するために売買一時停止としたことが冷や水となり、日経平均は値を消し後場は下落した。

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