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コラム2024年2月22日

【本日のマーケット】2月22日(木)

2月22(木)のマーケット                                                                   

2月21日の米国株式市場は高安まちまち。1月30日~31日に開催されたFOMCの議事要旨が公表され、大部分の当局者が時期尚早な利下げに懸念を表明したことが判明した。NYダウはマイナス圏で推移していたが、取引終了にかけて小反発に戻した。エクソン・モービルやマスターカードが買われ、イーライリリーとウォルマートが売られた。ウォルグリーンはNYダウから除外が決まり下落した。NYダウは前日比48ドル(0.13%)高の38,612ドル。ナスダックでは決算発表を控え、エヌビディアが売られたが、取引終了後の決算発表では第1四半期(2~4月)の売上高見通しが240億ドル・プラスマイナス2%と、アナリスト予想平均の219億ドルを上回ったため、時間外取引で買われた。第4四半期(11~1月)の売上高は221億ドルで、アナリスト予想の約204億ドルを上回った。純利益は122億9000万ドル(前年同期は14億1000万ドル)に増加した。その他、ナスダックではスーパー・マイクロ・コンピューターが安い。NYダウに採用されたアマゾンは小幅高。NASDAQ総合指数は前日比49ポイント(0.32%)安の15,580。S&P500指数は前日比6ポイント(0.13%)高の4,981。

米エヌビディアがアナリスト予想を上回る好決算と売上見通しを示し時間外取引で大幅高。これを受けアドバンテストなどの半導体関連を主導に買われ、日経平均は史上初の3万9000円乗せ。日立やSMC、半導体製造装置向け電源のダイヘン、シリコンウエハ研磨装置の荏原、半導体封止材の住友ベークが最高値更新。アルバックはみずほ証券が目標株価を引き上げた。1ドル=150円台の円安を受けて自動車も買われた。中外製薬とグリーは下落。

スタンダード市場では、AI関連のPKSHAと半導体製造装置関連のフェローテックが反発。フュートレックとフォーサイドが高い。メディカル一光は業績上方修正を好感。山大は3日連続ストップ高となり、テーオーHDもストップ高。放電精密とハブは反落し、アルメディオは3日続落。

グロース指数は小幅安。GNIやピクスタ、monoAI、JTOWERやエネチェンジが安い。コパは4日続落。海帆がストップ高。デジタリフトは5日続伸。伊藤忠がビッグモーターを買収で、伊藤忠の関係会社で車両メンテナンス受託のナルネットはストップ高。

チャート上では、寄付きが安値となる大陽線。ほぼ高値引けとなり、史上最高値を更新して一気に3万9000円台まで到達した。3連休を前に5兆5600億円の大商いとなり、相場つきの力強さがうかがえる週末となった。

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注目記事 Pick up
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日経平均 最高値更新 3万9,000円乗せ
日本証券新聞2月26日(月)紙面1面TOP記事掲載

エヌビディアの決算は想定以上 AI・半導体から物色の流れは拡大

日経平均株価が前日比836.52円高の3万9,098.68円で引け、1989年12月の大納会で付けた3万8,915.87円を更新した。

世界中の投資家が固唾(かたず)をのんで見守るなか、生成AI向けGPU(画像処理半導体)大手のエヌビディア(NVDA)が決算を発表。事前の市場予想を上回る内容だったことから、関連株に買い戻しが広がった。東京エレクトロン(8035・P)アドバンテスト(6857・P)など主要な半導体製造装置(SPE)メーカーが軒並み買い気配で始まり、日経平均株価の上昇を牽引した。

エヌビディアは21日の米国市場取引終了後に第4四半期(2023年11月~24年1月)決算を発表、時間外取引で一時10%の急伸を見せた。売上高は前年同期比3.7倍の2,21億300万ドル(約3兆3,150億円)、継続事業ベースの1株当たり利益が同5.9倍の5.16ドルと事前予想を大幅に上回った。このうちデータセンター事業の売上高は同5.1倍の184億ドル(予想は168億ドル)と大幅な伸びを記録した。第1四半期(24年2~4月)の売上高予想も240億ドル(プラスマイナス2%)と予想の220億ドル前後を大幅に上回った。

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今日の市況概況
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2月22日(木)☆[概況/大引け]

史上初の3万9,000円。エヌビディア効果で半導体が買われ、円安で自動車も高い。資産効果で不動産も上昇

大引けの日経平均は836円高の3万9,098円、TOPIXは33ポイント高の2,660ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,082、下落銘柄数は519。出来高は17億6,948万株、売買代金は5兆5,622億円。
米国のエヌビディアは、AIブームを受け、データセンター向けの高性能の画像処理装置(GPU)の販売が急増し、11月~1月期の売上高は前年同期比3.7倍となり、アナリスト予想を上回り、2月~4月期の売上高予想も中央値で240億ドル(前年同期比3.3倍)と、市場予想の219億ドルを大幅に上回った。
時間外取引で大幅高となったため、アドバンテストなどの半導体関連を主導に買われ、日経平均は史上初の3万9,000円乗せとなった。

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