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コラム2024年5月8日

【本日のマーケット】5月8日(水)

5月8(水)のマーケット                                                                   

5月7日の米国株式市場で、NYダウは小幅だが5日続伸、ナスダックは4日ぶりに小反落。ビザやメルクは買われたが、ディズニーは1~3月期のストリーミング事業「ディズニー+(プラス)」定期契約者数がアナリスト予想を下回り、通期の利益見通しもアナリスト予想に届かなかったことで売られた。テスラは中国部門が4月に出荷したEVが前月比30%減の6万2,167台だったと報じられ下落した。エヌビディアは資産家スタンレー・ドラッケンミラー氏が3月下旬にエヌビディアの保有株をさらに減らしたと報じられたことで値下がりとなった。NYダウは前日比31ドル(0.08%)高の38,884ドル。NASDAQ総合指数は前日比16ポイント(0.10%)安の16,332。S&P500指数は前日比6ポイント(0.13%)高の5,187。

AI需要の恩恵期待があったデータ分析ソフトの米パランティアテクノロジーズの上方修正が小幅だったため急落したことや、任天堂の今期減益予想が失望され、日経平均は大幅反落。三菱重工は今期予想がアナリスト予想を下回り売られた。AGCは第1四半期が減益決算で大幅安。伊藤忠は今期予想が4月3日に発表済みの内容と同じで下落した。こうした中、日本郵船は自社株買いの発表で買われた。霞ヶ関キャピタルはドバイ物件売却で上昇。

スタンダード市場では、ワークマンとセキドが決算で売られ、ザインエレクは第1四半期が赤字で大幅安となった。三菱ロジは今期減益予想で下落した。FRSが安い。BBタワーとフォーサイドは大幅続伸となり、河西工業は日産が資金支援と報じられ一時ストップ高となった。

グロース市場では、セキュアが反落し、データセクションとカウリスが大幅安。フォトウェディングのデコルテは業績下方修正で下落。売れるネット広告は3日連続ストップ高。マネーフォワードと資本業務提携のキャスターが再び上昇。AI関連のヘッドウォータースは3日続伸。

チャート上では、大陰線を示現。一目均衡表の雲の下限を割り込み、昨日回復した25日移動平均線を下抜けて、終値では75日移動平均線(3万8382円)も下回った。週末のオプションSQを前に、昨日の上昇分を帳消しにしてしまった。

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急落なんのその アクティビストが躍動
 日本証券新聞5月9日(木)紙面1面TOP記事掲載

リリース発行、買い増し判明、丸木氏の初書籍も話題に

急反落に転じた8日の市場で関心を集めたのがアクティビストの動向。英アセット・バリュー・インベスター(AVI)と香港オアシス・マネジメント・カンパニーがともに8日付でリリースを発行したためだ(写真参照)。AVIは豊田自動織機(6201・P)の1.7%、アイチコーポレーション(6345・P)の0.1%を保有する株主で、両社の親子上場解消を要請する内容。6月の総会での株主提案は実施しないが、特設サイトなどでキャンペーンを行っていく。オアシスは、約18%保有する北越コーポレーション(3865・P)の6月27日株主総会で岸本晢夫社長らの解任と取締役5名選任の株主提案を行っているが、会社側による4月23日付の公開質問状に反論する声明を発表し、あらためて株主提案議案への賛成を呼びかけている。

全般軟調地合いとあって、いずれも反応薄にとどまっているとはいえ、総会シーズンを前にしたアクティビストの動きは活発だ。AVIが7日引け後に提出した変更報告書で買い増しの判明したTSIHD(3608・P)が4月15日高値を払って7年ぶりの高値水準となったほか、同じく旧村上ファンド買い増し判明のアルプスアルパイン(6770・P)も2年ぶりの高値圏に買い進まれた。ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド買い増しのホギメディカル(3593・P)も3月以来の戻り高値、といった具合だ。

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今日の市況概況
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5月8日(水)☆[概況/大引け]

632円安。任天堂や三菱重工、AGCが売られた

大引けの日経平均は632円安の3万8,202円、TOPIXは39ポイント安の2,706ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は467、下落銘柄数は1,130。出来高は16億9,499万株、売買代金は4兆6,972億円。
AI需要の恩恵期待があったデータ分析ソフトの米パランティア・テクノロジーズの上方修正が小幅だったため急落したことや、任天堂(7974)の今期減益予想が失望され、日経平均は大幅反落となった。

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