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コラム2024年5月9日

【本日のマーケット】5月9日(木)

5月9(木)のマーケット                                                                   

5月8日の米国株式市場でNYダウは6日続伸、ナスダックは小幅続落。アリスタ・ネットワークスが決算発表で買われ、JPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴが高い。反面、ウーバー・テクノロジーズは第1四半期の予約総額がアナリスト予想を下回ったことで売られた。ショッピファイは第1四半期が赤字で下落した。NYダウは前日比172ドル(0.44%)高の39,056ドル。ナスダックではテスラは、検察当局が電気自動車の自動運転機能について投資家や消費者に誤解を与えたか否かについて調査していると報じられ下落した。インテルは第2四半期(4~6月)の売上高観測で売られた。NASDAQ総合指数は前日比29ポイント(0.18%)安の16,302。S&P500指数は前日比0.03ポイント(0.00%)安の5,187。

日経平均は日中の反発が続かず。川重は今期業績改善予想と大幅増配予想で急騰し、オムロンも業績改善予想で大幅高。オリックスは自社株買いの発表が好感された。コーセーは第1四半期の好決算と顧客本人の細胞でつくったiPS細胞を使う美容商品事業でストップ高。一方、三菱重工は続落。ロームは大幅減益継続予想で急落。英半導体設計のアームは売上高見通しがアナリスト予想に届かず時間外取引で下落し、親会社のソフトバンクGもツレ安。

スタンダード市場では、ヤマトインダストリーが大幅続伸。石川製作は増益見通しと30年ぶりの復配予想でストップ高。グローバル社は配当予想を増額しストップ高。ヒューマンHDとコメ兵は業績上方修正で買われた。三社電機とマミヤOP、日本特殊塗料は今期減益予想で急落した。

グロース市場では、売れるネット広告が4日連続ストップ高。グリーンエナジーは株主優待制度の拡充で3日連続ストップ高。コパがストップ高。GMOメディアは第1四半期決算で買われた。セキュアとデータセクション、カウリスが続落。データHRは赤字予想に下方修正し大幅安。

チャート上では、長めの上ヒゲを伴う陰線。一目均衡表の雲を下抜けて調整色がうかがえる。ザラ場では75日移動平均線(3万8417円)を上抜く場面も見られたが、買いが続かずほぼ安値引け。後場は一貫して先物に売りが出ており、売り圧力の強さが目立った。

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重工3社 決算で明暗 中期では防衛・航空が成長を牽引
 日本証券新聞5月10日(金)紙面1面TOP記事掲載

川重S高 今期は最高益更新 IHIも大幅高 三菱重は中計待ち

川崎重工(7012・日足)

大手重工3社の2024年3月期決算と今期見通しが出そろった。三菱重工(7011・P)は8日の後場、取引時間中に発表。24年3月期の事業利益は前期比46.1%増の2,825億円と大幅増益ながら、会社側計画の3,000億円を下回った。25年月期予想は同23.9%増の3,500億円とこちらは市場コンセンサス(約3,900億円)を下回った。

野村証券では「第一印象はややネガティブ」、SMBC日興証券は「実績、計画ともにやや物足りない内容」とした。決算を受け、売りが先行、7日の高値から9日の安値1,234円まで15%強の急落となった。ただ、5月28日に中期経営計画の発表を予定しており、中期的に高い成長が見込まれる防衛・宇宙事業やGTCC(ガスタービンコンバインドサイクル)、水素など脱炭素関連、株主還元策などに対する展望が示され、見直しのきっかけとなる可能性は高い。

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今日の市況概況
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5月9日(木)☆[概況/大引け]

日本政府が半導体製造装置23品目の輸出厳格化で東京エレクが売られ、日経平均は続落だが、プライム市場では上昇銘柄数の方が多く、TOPIXは反発

大引けの日経平均は128円安の3万8,073円、TOPIXは7ポイント高の2,713ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,082、下落銘柄数は519。出来高は17億146万株、売買代金は4兆5,012億円。
日経平均は反発していたが、買いが続かず続落となった。
米中対立が激化する中、日本は軍事転用を防ぐため、半導体製造装置23品目の輸出を厳格化すると発表したため、東京エレクトロンが売られ、1銘柄で日経平均を104円押し下げた。
ただ、東証プライム市場全体では上昇銘柄数の方が多く、TOPIXは反発した。

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