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コラム2026年7月10日

【本日のマーケット】7月10日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

7月10日(金)のマーケット                                                                   

7月9日のNYダウは反発、ナスダックは続伸。トランプ大統領がイランからの攻撃に対して、「向こうが攻撃すればこちらもやる。同じやり方をするだけだ。だが再開はない。何が起きてもすぐに終わる」と述べ、本格的な戦闘に戻ることはないとの認識を示した。大規模作戦の再開にはつながらないという見方から原油先物は反落した。韓国のSKハイニックスが10日にナスダック市場に上場させる米国預託証券(ADR)への需要が非常に強いとの報道で、サンディスクが買われた。マイクロン・テクノロジーは米国内の新工場への投資計画を2500億ドル(約40兆6000億円)に500億ドル引き上げると発表したことで上昇した。一方、IBMは下落。スターバックスが、AIを活用して自前のツールを開発しており、現在マイクロソフトやIBMなどから購入している一部のソフトウエアを置き換えることを目指していると報じられた。NYダウは前日比139ドル(0.27%)高の52,487ドル。NASDAQ総合指数は前日比336ポイント(1.30%)高の26,206、S&P500指数は前日比60ポイント(0.81%)高の7,543。

片山財務相兼金融相がGPIFなど年金基金による国内投資を後押しと発言したことが好感された。ソフトバンクグループが大幅反発。SUMCOは台湾持ち分法適用会社の6月売り上げが前年同月比24%増でストップ高。三菱自動車はAIを搭載した人型ロボットを量産することで急騰。一方、ファーストリテは国内ユニクロの第4四半期が2ケタ減益の予想で売られた。スギHDは第三者割当による新株発行で株式需給の悪化と1株利益の希薄化懸念で安い。

スタンダード市場では、フェローテックや北川精機、日本電子材料が買われた。石井表記はプリント基板製造装置を製造しているため、北川精機の人気が波及。fundnoteが持ち株比率を引き上げたことで8日に大幅高となったユシロが再度高騰。クスリのアオキは下落。

グロース市場では、テラドローンが大幅続伸。monoAIがストップ高。マンガアプリのAmaziaがストップ高となり、ゲーム配信プラットフォームのミラティブもストップ高を演じた。ispaceは反落し、バリュエンスやヒューマンメイド、パワーXが売られた。

日足チャート上では、十字足となる実体線の短い陽線。25日移動平均線(6万8697円)を上抜く時間帯もあったが、大引けではわずかに下回った。5日移動平均線(6万8223円)上に浮上してここは維持。来週は25日移動平均線を明確に上抜くことができるかがポイントとなる。週足では長めの下ヒゲを伴う陰線。先週からは高値・安値共に切り下がっており、13週移動平均線とのかい離が縮小してきた。パラボリックの陽転値(6万6551円)が眼下に迫っており、ここは陰転とならないように死守したいところ。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。株式市場はかなり荒っぽい動きになっていますが、それでもこれまでの上昇ピッチを考えれば、ずいぶんとしっかりしているように見えます。

7 月に入って暑さも本格化してきました。これまでのようなAI・半導体関連企業への一極集中のような動きから、徐々に利益の質が問われる業績相場へと移行する動きが見られます。

来週からは日本と米国の主要企業で決算発表が本格化します。今回の決算発表では、特に利益率に対する市場の関心が例年以上に増してくると予想されます。

すでに 2 月決算企業の間で第 1 四半期の決算発表が始まっていますが、アパレル、外食、百貨店など内需系企業の多くで人件費、物流費、原材料費の上昇に直面しており、売上げが伸びても利益が今ひとつ伸びないという企業が現れています。そのような企業への評価は厳しいものになりやすいものです。

高い市場シェアを持つ企業、代替品が少ない素材メーカー、独自技術を持つ設備投資関連など、その企業ならではの独自の強みを持った企業が評価されそうな夏相場の始まりです。

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注目記事 Pick up
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【AI関連一斉高 日経平均は大幅続伸
日本証券新聞 7月13日(月)紙面1面TOP記事掲載 

16日のTSMC決算に注目

日経平均(週足)

上げるときも下げるときもマイクロン・テクノロジー(MU)がきっかけに。前日の米国市場では同社の設備投資増額を受け、半導体を中心にAI関連銘柄が買われた。10日の東京市場でもAI・半導体関連を中心に日経平均株価が一時前日比1,600円を超える大幅続伸となった。大引けは813.88円高の6万8,557.73円。

マイクロンはAIサーバーでエヌビディア(NVDA)のGPU(画像処理半導体)とセットで使われるHBM(高帯域メモリー)の大手。従来、2035年にかけ2,000億ドルの設備投資を実施するとしていたが、2,500億ドル(約40兆円)に引き上げた。生成AIに加え、エージェントAI、フィジカルAIの普及が進むと推論向けの需要が高まり、メモリー需要は爆発的に高まるとの見方があり、国内ではキオクシアHD(285A・P)に対する期待が高い。また、10日に米預託証券(ADR)を上場予定の韓国メモリー大手、SKハイニックスは投資家の関心が高く、売り出しの7倍以上の応募になったと伝わり、需給面にも安心感が広がった。

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今日の市況概況
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7月10日(金)☆[概況/大引け] 

キオクシアが反発。MSCI指数関連とフィジカルAI関連が高い

大引けの日経平均は1,010円高の6万9,744円、TOPIXは49ポイント高の4,064ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,227、下落銘柄数は291。出来高は22億5,276万株、売買代金は11兆8,974億円。
米国半導体株続落を受けて日経平均は朝方1,123円安の6万7,609円となったが、キオクシアHDが第10世代のサンプル出荷開始で反発したため、日経平均も上昇した。

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