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IPO2020年9月7日

新規上場紹介 アクシス 9月30日 マザーズ 金融向けなどのシステム開発が柱

アクシス(4012)が9月30日、マザーズに新規上場する。

システムインテグレーション(情報システムの構築)事業とクラウドサービス事業の2つの事業を展開している。

システムインテグレーション事業は、金融機関、官公庁などの公共性の高い機関、一般事業会社およびそのグループ会社、もしくは一次請けとなるシステムインテグレーターが顧客。各種業務アプリケーションの設計開発業務および運用保守業務を請け負うサービス、インフラシステムの設計構築業務および運用保守業務を請け負うサービスを提供している。

主に金融機関のデリバティブ取引、外貨資金取引、債権管理、リスク管理、勘定データ移行、年金などのシステム開発に携わるとともに、官公庁分野、電力分野、航空関連分野などの公共性の高い業務アプリケーション開発などに対応可能な分野を広げている。

クラウドサービス事業は2018年度から開始した。位置情報・走行履歴管理機能によって、車の位置情報をリアルタイムで把握することが可能なサービス「KITARO」を提供している。渋滞情報および走行履歴情報から目的地の到着時刻を予測することが可能。アクセル操作やアイドリング時間の基本情報に加え、急ブレーキ、急ハンドルなどの発生情報を取得し、安全運転やエコドライブに関する分析評価を行う機能も備えている。「KITARO」サービスは、契約台数1台あたり月額2,800円でサービスが利用できるサブスクリプション(継続課金)モデル。

18年度を初年度とする中期事業計画を策定している。その方針の一つは、デジタル革命で必要とされる先端技術を提供し、持続的成長を実現すること。具体的には、①変革を迎える産業分野を中心に事業領域を拡大。②新しい技術を応用した次世代システムインテグレーションの提供。例えば、RPA(ロボットによる作業自動化)や各種クラウドプラットフォームの導入・運用・最適化支援。③ビジネスパートナーとの連携を強化し、新しい技術に対応した人材の充実。そのほかでは、ITサービス事業を開発して新たな事業の柱とする。そして、社会的価値を高め、さらなる未来に向けて事業を成長させる。

20年12月期は売上高36億7,900万円(前期比7.9%増)、経常利益2億7,400万円(同49.0%増)の予想。第2四半期累計期間では新型コロナの影響で、予定していた新規開発の遅れや既存案件への増員が停滞する状況が発生したが、平均受注単価の向上とビジネスパートナーの活用で、売上高18億7,900万円(前年同期比15.3%増)に増収となった。

概要

●事業内容=業務アプリケーションの設計開発・運用保守、インフラシステムの設計構築・運用保守の提供およびクラウドサービスの提供
●本社=東京都港区西新橋2-3-1
●代表者=小倉博文代表取締役
●設立=1991年6月
●上場前資本金=5,000万円
●発行済み株式数=205万株(上場時)
●筆頭株主=小倉博文(上場前59.33%)
●公募株式数=7万8,000株
●売出株式数=44万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が7万7,700株)
●仮条件=9月10日に決定
●ブックビル期間=9月11日から17日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、SBI、エース、岡三、極東、楽天

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.12 3,213 275 100.26 0
2019.12 3,410 184 68.26 0
2020.12(予) 3,679 274 99.86 0
※単位100万円、1株利益は円

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