アズパートナーズ(160A)が4月4日～10日のいずれかの日(上場日の4営業日前までに決定予定)、スタンダード市場に上場する。

シニア事業と不動産事業があり、シニア事業は介護付き有料老人ホームの運営を主たる事業とし、デイサービス(通所介護)やショートステイ(短期入所生活介護)も展開している。不動産事業は介護現場で培った運営ノウハウや長年の不動産ビジネスで蓄積した専門的知識や人脈を活用し、介護付きホームなどの土地建物を自社開発する「シニア開発事業」と、老朽化した集合住宅などの不動産再生をする「ソリューション事業」を主たる事業としている。

東京、埼玉、神奈川、千葉、茨城県に介護付きホーム27カ所、デイサービス16カ所、ショートステイ4カ所を設置。首都圏を走る国道16号の内側の交通利便性が高い場所が中心で、スタッフと家族に配慮した拠点展開となっている。入居者と家族、ホームの従業員が一体となって生活リハビリなどの自立支援を行う「夢を叶えるプロジェクト」を提供している。ベンダーと共同開発したITプラットフォーム「EGAO link」で業務を効率化しているのが強み。

介護付きホームは他の有料老人ホームと異なり、介護報酬が固定額で安定的な収益が見込みやすい。また、自治体による指定が必要なことが参入障壁となっている。今後も首都圏エリアでのドミナント戦略で出店を拡大していく。

不動産事業で開発した物件はリートなどの投資家への売却が可能。ソリューション事業では老朽化不動産を取得して建物を解体後、不動産業者などに土地を売却する。シニア開発事業は自社運営に加え、他社事業のサポートも拡大していく。

2025年3月期の業績は売上高178億4,200万円(前期比4.2%増)、営業利益12億8,000万円(同70.9%増)を見込んでいる。(HS)

●事業内容=シニア事業(介護付きホーム、デイサービス、ショートステイのサービス提供)および不動産事業(介護付きホームなどの不動産開発、老朽化不動産の再生、マンションなどの賃貸)
●本社=東京都千代田区神田駿河台2-2
●代表者=植村健志代表取締役社長兼CEO
●設立=2004年11月
●上場前資本金=1億2,280万円
●発行済み株式数=342万3,000株(上場時)
●筆頭株主=株式会社ブレス(上場前43.49%)
●公募株式数=39万3,000株
●売出株式数=51万7,000株(ほかにオーバーアロットメントで13万6,500株)
●仮条件=3月14日から21日のいずれかの日に決定
●ブックビル期間=最短で3月18日から25日まで
●引受証券=野村(主幹事)、SMBC日興、SBI、三菱UFJモルガン・スタンレー、岡三、岩井コスモ、むさし、立花