アピリッツ(4174)が2月25日、JASDAQに新規上場する。

「セカイに愛されるインターネットサービスをつくり続ける」ことを目標に掲げている。具体的には、顧客企業のEC(電子商取引)サイトやWebシステムの企画、開発、保守に加えWebマーケティングやセキュリティ対策まで包括的に手掛けるWebソリューション事業と、オンラインゲーム事業の2事業を展開している。

売上高の4割を占めるWebソリューション事業は、戦略・分析、企画・設計、開発・制作、運用・検証の各フェーズのすべての工程を自社内で対応できるワンストップのソリューションになっている。顧客が各工程を複数の企業に依頼するのに比べ、ニーズを的確にとらえ、安価、迅速な対応が可能だ。

ECサイトやウェブシステム構築において有用な各種ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)サービスも提供している。このほか、Webソリューション開発のノウハウを持つ自社の人材を顧客企業に派遣し、派遣先に常駐して開発支援も行っている。

オンラインゲーム事業は自社名で企画から開発・運営までする「自社ゲーム開発」、パートナー企業名で提供されるゲームの企画、開発、運営を請け負う「パートナーゲーム開発」、ゲーム開発企業を対象とした「人材派遣」を展開。

自社ゲーム開発ではオンラインゲームを無料で提供し、ゲーム内のアイテム課金などで収益を得ている。パソコン用とスマートフォン用のゲームを作成し、近年では技術難易度の高いスマホ向けが中心だ。

開発したゲームエンジンを活用して、パートナーゲーム開発のコストも下げられる効率的な運営になっている。また、顧客ニーズに対応した人材派遣で、自社の人材育成と同時に収益を確保することができる。

2021年1月期の業績は売上高38億2,700万円(前期比6.9%増)、営業利益1億8,900万円(同31.6%増)を見込んでいる。

●事業内容=各種Webサービスシステムの受託開発それに伴うコンサルティング・アクセス解析・インフラ構築・保守・監視事業、およびオンラインゲームにかかる企画・開発・運営、人材派遣事業の運営
●本社=東京都渋谷区神宮前6-27-8
●代表者=和田順児代表取締役社長執行役員CEO
●設立=2000年7月
●上場前資本金=4億4,818万円
●発行済み株式数=126万1,100株(上場時)
●筆頭株主=エイ・ティー・ジー・シー(上場前42.67%)
●公募株式数=19万株
●売出株式数=5万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が3万6,000株)
●仮条件=2月3日に決定
●ブックビル期間=2月 5日から12日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、SBI、極東、大和、いちよし、東洋、エース