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IPO2023年3月17日

新規上場紹介 キタムラHD 4月11日 プライム リユース強化でカメラ事業成長

キタムラ・ホールディングス(9349)が4月11日、プライムに上場する。

カメラ販売、リユース、プリントサービスを行う全国622店舗の「カメラのキタムラ」、365店舗の写真館「スタジオマリオ」などを展開する。旧キタムラは東証2部に上場していたが、2017年にスマートフォンの急速な普及によるデジタルカメラの需要減少などで赤字転落。「ツタヤ」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の子会社になり、18年に上場廃止となった。CCCグループ内の事業を集約し、持ち株会社として再スタートを切った。

連結子会社としてキタムラのほか、EC(電子商取引)サイト「しまうまプリント」で写真プリントやフォトブックを手掛けるしまうまプリント、イベント写真などのインターネット販売をするフォトクリエイト、2社のラボ会社(写真関連生産拠点)がある。フォトライフ事業に関する企画、製造、修理、販売が一体化したユニークなバリューチェーンを構築している。

これまで築いたリアル店舗網、顧客基盤、専門人材の強みを生かし、「カメラ&リユース」「フォトライフサービス」の2軸に事業を集中。特に実店舗とECの顧客接点を生かし、高成長が期待できるリユース事業を強化していく。顧客データプラットフォーム構築などDX(デジタルトランスフォーメーション)も推進する。

23年3月期の業績は売上高1,067億5,400万円(前期比6.9%増)、営業利益54億700万円(同12.2%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=「カメラのキタムラ」「しまうまプリント」などにおける、カメラ販売、リユース買取・販売および写真プリント・撮影サービス、その他関連サービスの提供
●本社=東京都新宿区西新宿6-16-6
●代表者=武田宣代表取締役社長執行役員
●設立=2019年2月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=3,316万5,000株(上場時)
●筆頭株主=カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(上場前41.99%)
●公募株式数=301万5,000株
●売出株式数=809万2,900株(ほかにオーバーアロットメントで166万6,100株)
●仮条件=3月24日に決定
●ブックビル期間=3月27日から30日まで
●引受証券=野村、SMBC日興(共同主幹事)、大和、みずほ、三菱UFJモルガン・スタンレー、SBI、楽天

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.3 99,690 3,497 36.79 13.27
2022.3 99,826 4,881 92.34 28
2023.3(予) 106,754 5,411 93.66 未定
※単位100万円、1株利益・配当は円

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