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IPO2022年9月5日

新規上場紹介 キットアライブ 9月28日 札証アンビシャス セールスフォースで企業のDXを支援

キットアライブ(5039)が9月28日、札証アンビシャスに新規上場する。

テラスカイ(3915・P)の連結子会社で、セールスフォースが提供するクラウドサービスを用いたシステム開発を通して、顧客企業とともにDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現する。なお、テラスカイは今回、8万株を売り出し、上場後の持ち株比率は58.2%から49.5%に低下。連結子会社から持ち分法適用会社に変更する見込み。

「セールスフォース導入支援」と「セールスフォース製品開発支援」の2つのサービスを中核とした事業を展開。このほか、テラスカイの2次代理店としてセールスフォースのライセンス販売も行っている。アジャイル開発を主な手法としており、ITの専門部門がない中小企業やスタートアップなど予算規模が小さい企業を対象にした少人数・短納期型のプロジェクトを得意としている。

「導入支援」は、ITコンサルティング、要件定義、設計、開発、システムテスト、運用保守といったシステム開発の全工程をITエンジニアがワンストップで提供。顧客企業のプロジェクトのスタート段階からアフターフォローまで一貫した支援を行う。顧客管理や営業支援を目的とすることが多いが、業種や規模によってプロジェクト内容は多種多様だとしている。

「製品開発支援」はセールスフォース上で新たなSaaS製品の構築、販売を考えている顧客企業向けのサービス。技術検証、開発、公開、運用を行い、創業当時よりセールスフォース上での製品開発を手掛けており、多くのノウハウが蓄積されているため、機能追加や仕様変更に対しても継続的な支援を行え、技術ノウハウがない顧客でも対応できる。

本社は札幌市で「北海道から日本のクラウドビジネスを支える」を掲げる。下請け型の取引関係でなく、リモートワークで日本各地の顧客企業と上流工程から直接取引を行うことで、他社と差別化。また、北海道で働きたい若年層を積極的に雇用。社内で育成する独自の体制を整えており、セールスフォースの認定資格を持つ従業員も多数在籍している。(HS)

概要

●事業内容=企業のクラウドシステム導入時における設計・開発・保守のワンストップサービス、SaaS型製品販売会社向けの技術検証・開発・公開・運用支援サービス
●本社=札幌市北区北7条西1-1-5
●代表者=嘉屋雄大代表取締役社長
●設立=2016年8月
●上場前資本金=9,339万円
●発行済み株式数=125万3,000株(上場時)
●筆頭株主=テラスカイ(上場前48.21%)
●公募株式数=5万株
●売出株式数=26万3,000株
●仮条件=9月5日に決定
●ブックビル期間=9月7日から13日まで
●引受証券=アイザワ(主幹事)、SBI、岡三、北洋、東洋、マネックス

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.12 478 92 51.24
2021.12 577 116 64.31
2022.12(予) 690 114 61.59
※単位100万円、1株利益は円

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