TOP  NSJアップデート  IPO  新規上場紹介 グローバルセキュリティエキスパート 12月20日 マザーズ 「教育」軸にセキュリティサービス
IPO2021年11月18日

新規上場紹介 グローバルセキュリティエキスパート 12月20日 マザーズ 「教育」軸にセキュリティサービス

グローバルセキュリティエキスパート(4417)が12月20日、マザーズに新規上場する。

ビジネスブレイン太田昭和(9658)の子会社で、セキュリティの全体像を網羅した教育サービスを提供している。世界的にIoT機器の普及やDX(デジタルトランスフォーメーション)が進展する一方、サイバー攻撃も増加している。だが、サイバーセキュリティの専門知識を持つ人材は圧倒的に不足している。同社は特に専門人材が足りない中堅・中小企業向けに最適化された、実効性のあるセキュリティサービスをワンストップで実施。顧客の自衛力向上を目指し「教育」を軸としたサービスを提供している。

事業は4つに分かれている。コンサルティング事業は顧客のセキュリティに関する課題について、現状の可視化、解決に向けた計画策定・体制構築に至るまで一貫した支援を提供。専門家による脆弱性診断サービスも手掛ける。教育事業は従業員のリテラシー向上のための訓練サービスや、セキュリティ対策についてのeラーニングサービス「Mina Secure」を行う。

セキュリティソリューション事業は最新の脅威や攻撃に有効な製品やサービスを提供。被害を受けた場合の緊急対応や再発防止に向けたサポートまで手広く実施している。ITソリューション事業はITインフラ構築やシステム開発などをセキュリティ周辺領域で展開している。

豊富なノウハウの提供を軸とした独自のパートナー戦略を推進し、受注キャパシティと販売力を拡大。サービスの自動化で、生産性向上を図っている。中堅・中小企業向け市場は競合が少ない。今後、全国のIT企業をパートナー化していくとともに、積極的なマーケティングと営業を展開。業界初となる情報セキュリティ人材のマッチングサービス「vCISO」を月額課金制で展開し、強固な参入障壁を形成する。将来的には海外事業も展開していく。

2022年3月期の業績は売上高41億7,200万円(前期比41.5%増)、経常利益3億8,100万円(同59.2%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=セキュリティコンサルティング、脆弱性診断、サイバーセキュリティソリューションをはじめ、セキュリティの全体像を網羅した教育サービスの提供
●本社=東京都港区海岸1-15-1
●代表者=青柳史郎代表取締役社長
●設立=1984年8月
●上場前資本金=2億9,180万円
●発行済み株式数=332万7,000株(上場時)
●筆頭株主=ビジネスブレイン太田昭和(上場前 73.12%)
●公募株式数=15万株
●売出株式数=45万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が9万株)
●仮条件=12月2日に決定
●ブックビル期間=12月3日から9日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、SBI、みずほ、大和、三菱UFJモルガン・スタンレー、松井、岩井コスモ、東洋

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.3 1,616 73 14.56 1.67
2021.3 2,948 239 54.70 9.67
2022.3(予) 4,172 381 80.57 未定
※単位100万円、1株利益・配当は円

関連記事