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IPO2021年12月3日

新規上場紹介 サスメド 12月24日 マザーズ 治療用アプリを開発

サスメド(4263)が12月24日、マザーズに新規上場する。

治療用アプリ開発と、臨床試験を効率化するツール「サスメドシステム」の提供を行っている。

治療用アプリの開発パイプラインは、不眠症や乳がん、腎臓病など。このうち不眠症治療用の「yukimi(仮)」の開発が最も進捗している。医薬品、医療機器に次ぐ第3の治療法として注目される「デジタル治療(DTx)」領域の事業であり、治療用アプリは規制当局の承認を得た科学的根拠に基づく医療機器である、という点で一般的なヘルスケアアプリとは異なる。

「サスメドシステム」は、臨床試験の効率化のためのデジタルソリューションの総称。ブロックチェーン技術で臨床試験データの信頼性を担保することで、データ照合作業に割かれていた膨大な時間と労力を削減できる。現在は汎用臨床試験システムと機械学習自動分析システムの提供、治療用アプリの開発を目指す企業を支援するDTx開発支援を行っている。

治療用アプリ開発は、医療機器承認を取得し、販売段階にあるプロダクトはまだない。汎用臨床試験システムもまだ開発項目が多く、収益への貢献は限定的。一方、機械学習自動分析システムは継続利用企業の増加に加え、使用事例の蓄積が新規取引先の獲得につながっている。今6月期は機械学習自動分析システムで8,500万円、DTx開発支援で900万円といった事業収益を見込んでいる。(SS)

概要

●事業内容=医療機器開発およびその協力、各種医療情報の収集・提供
●本社=東京都中央区日本橋本町3-7-2
●代表者=上野太郎代表取締役社長
●設立=2015年7月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=1,554万7,600株(上場時)
●筆頭株主=上野太郎(上場前48.2%)
●公募株式数=229万1,000株
●売出株式数=30万2,000株(ほかにオーバーアロットメントで38万8,900株)
●仮条件=12月8日に決定
●ブックビル期間=12月9日から15日まで
●引受証券=SMBC日興、SBI(共同主幹事)、東海東京、あかつき、いちよし

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.6 34 ▼88 ▼8.42
2021.6 115 ▼271 ▼21.69
2022.6(予) 95 ▼724 ▼51.77
※単位100万円、1株利益は円。▼は赤字

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