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IPO2022年3月14日

新規上場紹介 サークレイス 4月12日 グロース パソナ系で〝攻め〟のDX支援

サークレイス(5029)が4月12日、グロースに新規上場する。DX(デジタルトランスフォーメーション)支援やSaaS製品の開発、販売などを手掛けるパソナグループ(2168)の持ち分法適用会社。

2012年にパソナグループとシンガポールのテキーラインターナショナル社の合弁会社「パソナテキーラ」として設立。20年7月に現在の社名に変更した。22年3月、経済産業省の「DX認定事業者」に選ばれた。

事業はコンサルティングサービスとプラットフォームサービスの2つ。売上高の62%を占めるコンサルティングサービスはクラウド活用による〝攻めのIT投資領域〟に特化したコンサルティング、導入支援、システム開発を行う。セールスフォースのクラウド特性を活かし、顧客ごとに最適なプロジェクトを展開し、標準機能だけの利用から、顧客のニーズに合わせた独自のアプリ開発まで提供している。また、米国のクラウドソリューション「アナプラン」の導入サービスも手掛ける。

プラットフォームサービスはカスタマーサクセス、エデュケーション、DXサービスがある。カスタマーサクセスはセールスフォースなどクラウド製品の運用を支援。8年以上の実績を持ち、保守だけでなく業務課題解決に注力したサービスができる。プラットフォーム上で内製化するサブスクリプション型から、セールスフォースに精通した専任の専門家による派遣型まで手掛ける。

エデュケーションは、セールスフォース・ジャパン社などの認定トレーニングを中心に実施。DXサービスは統合型デジタルコミュニケーション・プラットフォーム「Circlace」など、非基幹系領域の便利で高機能なSaaS製品を開発、販売している。

強みは①技術力をいかした高付加価値サービスに特化して、プロジェクトを成功に導く実現力②コンサルから開発、カスタマーサクセスまで一気通貫の展開③「Circlace」の利用により、ブラックボックス化、属人化を回避していることが挙げられる。

22年3月期の業績は売上高226億4,000万円(前期比24.9%増)、営業損益1億3,900万円の黒字(前期は3,900万円の赤字)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=クラウドシステムの導入運用支援・自社開発のクラウドシステムの提供
●本社=東京都千代田区大手町2-6-2
●代表者=佐藤潤代表取締役社長
●設立=2012年11月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=410万株(上場時)
●筆頭株主=パソナグループ(上場前39.74%)
●公募株式数=75万株
●売出株式数=オーバーアロットメントで11万2,500株
●仮条件=3月24日に決定
●ブックビル期間=3月28日から4月1日まで
●引受証券=大和(主幹事)、野村、SMBC日興、みずほ、SBI、楽天、松井、いちよし

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.3 1,813 ▼29
2022.3(予) 2,264 133 39.64
2023.3(予) 2,783 221 53.94
※単位100万円、1株利益は円。▼は赤字

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