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IPO2023年3月30日

新規上場紹介 スタジアム 4月26日 グロース 採用・営業領域のDX推進

スタジアム(9157)が4月26日、グロースに新規上場する。

営業支援サービス「SALES PARTNERS」を提供するデジタルソリューションセールス事業、Web面接システム「インタビューメーカー」や就職・採用活動支援ソリューション「プロフェッショナルサービス」を展開するインタビューメーカー事業が2本柱。さらに新規事業として、求人票デジタル共有システム「Handy進路指導室」やクラウド型営業育成ロールプレイング(模擬商談)システム「トレキャン」を育成中。

「SALES PARTNERS」は、顧客企業の営業戦略や戦術の考案から営業活動の実施の請け負いまでを一貫して支援するサービス。プロジェクトごとに顧客企業と最低3カ月からなる業務委託契約をもとに、合意した営業支援の人数および受注単価による固定報酬制となっている。主にデジタル商材の拡販支援を行っており、デジタルツールに強い第二新卒や20歳代後半の人材を積極採用・育成している点が強み。自社の「トレキャン」を活用した事前訓練などで徹底的な品質管理を行い、案件の成約率、目標達成率の向上を実現している。

「インタビューメーカー」は、採用面接をオンラインで実施するために必要なWeb面接、エントリームービー(録画面接)、応募者管理などの機能を提供する採用面接に特化したSaaS型システム。同社は導入企業がインタビューメーカーを採用フローに組み込み、円滑に運用できるようサポートするほか、定期的な運用検証会の実施を通して採用活動の改善サポートなども行っている。また、「プロフェッショナルサービス」では、エクサウィザーズ(4259・G)と採用選考の効率化を図るサービス「im AIエクスプレス選考 Powered by ExaWizards」を共同開発し、提供している。

働き方改革やDX推進を背景とした業務の外注化機運の高まりは同社にとって追い風。一方、デジタルソリューション事業の売上高は前7月期時点でリクルートグループ向けが30.7%、楽天グループ向けが16.8%、楽天モバイル向けが14%の合計61.5%となっており、顧客の業績による受注減少リスクを有する。既に楽天モバイルとの取引量の減少による同社業績への影響が顕在化していることからも、この先は新規顧客企業の開拓による安定した顧客基盤の増強、特定取引先への依存度低減による売り上げ拡大を図る方針。(SS)

概要

●事業内容=営業支援・ビジネスプロセスアウトソーシングサービスの提供、Web面接システム「インタビューメーカー」の開発・提供など
●本社=東京都港区赤坂3-4-3
●代表者=太田靖宏代表取締役
●設立=2012年8月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=100万5,250株(上場時)
●筆頭株主=太田靖宏(上場前32.05%)
●公募株式数=10万株
●売出株式数=5万800株(ほかにオーバーアロットメントで2万2,600株)
●仮条件=4月6日に決定
●ブックビル期間=4月10日から14日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、SMBC日興、岩井コスモ、FFG、極東、東海東京、松井

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.7 1,674 ▼537
2022.7 1,995 ▼51
2023.7(予) 2,182 246 322.87
※単位100万円、1株利益は円。▼は赤字

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