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IPO2020年9月8日

新規上場紹介 ダイレクトマーケティングミックス 10月5日 東証 “総合CRM企業”として事業展開

ダイレクトマーケティングミックス(7354)が10月5日、東証1部または2部に新規上場(IPO)する。

電話を使ったテレマーケティング、直接訪問、Webコンタクトなどを通じて、顧客のダイレクトマーケティング(消費者との直接のコミュニケーションを図るマーケティング手法)を代行している。通信インフラ分野が主要ターゲット市場の1つ。通信回線や通信端末、その他付随サービスのセールスなどを行っている。また、保険代理店として一般消費者向けに保険商品の提案も行う。

アウトバウンド中心のコンタクトセンター業務が出発であり、自社で24時間・多言語対応のコンタクトセンターを運営している。コンタクトセンターではマネジメントやチーム運営を行うSV(スーパーバイザー)に業務が集中しがちだが、同社ではSVの業務を細かく分業化。この結果、マーケティングの質向上と従業員の定着率向上を実現した。採用システムも特徴的。独自開発した採用分析システムにより適材適所を判断することで、人材と仕事のミスマッチングを防いでいる。

主力の『マーケティング事業』で培った情報資産やノウハウを活用し、顧客企業の課題や目的に合わせた戦略・計画の策定からシステム構築、実際の運用までを行う『コンサルティング事業』、煩雑な作業の省力化・簡素化をサポートする『BPO(業務の外部委託)事業』、顧客企業の営業・マーケティング部門などにオペレーターや営業人員を派遣する『オンサイト事業』――も展開する。“総合CRM(顧客管理)企業”として顧客企業の働き方改革と営業改革の両立を実現し、売り上げ増に貢献する。

2020年12月期業績予想は、売上収益214億円(前期比24・3%増)、営業利益33億2,000万円(同48.4%増)を見通す。これに対する第2四半期(1~6月)の進捗率はそれぞれ53%、72%を達成。コロナ禍で架電先の在宅率が上昇したことによる生産性向上や、既存顧客の営業チャネルが対面型から非対面型へのシフトが進んだことに伴う高収益案件の増加が利益拡大に寄与した。

コールセンター業務の中核となる子会社のカスタマーリレーションテレマーケティングは、大阪第一営業所、大阪第二営業所、東京センター、愛媛センター、札幌センターと全国に5カ所の拠点を開設しており、事業拡大に伴い各拠点の増席も進めている。大阪2拠点は今年3月に増床、増席した。

概要

●事業内容=ダイレクトマーケティングを通じた営業ソリューションサービスの提供
●本社=大阪市北区曽根崎1-2-9
●代表者=小林祐樹代表取締役社長
●設立=2017年8月
●上場前資本金=16億円
●発行済み株式数=2,005万500株(上場時)
●筆頭株主=インテグラル3号投資事業有限責任組合(上場前66.9%)
●公募株式数=784万5,900株
●売出株式数=117万6,800株(オーバーアロットメントによる売出)
●仮条件=9月15日に決定
●ブックビル期間=9月16日から24日まで
●引受証券=みずほ、SMBC日興(主幹事)、大和、松井、SBI、東海東京、マネックス、岩井コスモ、岡三、丸三、楽天、極東

業績推移(連結)

売上収益 営業利益 1株利益 配当
2018.12 13,508 1,677 41.49 0
2019.12 17,213 2,238 72.75 0
2020.12(予) 21,400 3,320 110.22 5
※単位100万円、1株利益・配当は円
国際会計基準

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