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IPO2022年2月4日

新規上場紹介 トリプルアイズ 3月4日 マザーズ 囲碁AI世界2位の技術力

トリプルアイズ(5026)が3月4日、マザーズに新規上場する。

システムインテグレーションや独自開発のAIプラットフォームを提供。囲碁AI世界大会で2位の実績があり、ディープラーニングをはじめとする技術の優秀性を示している。

AIは独自開発した画像認識プラットフォーム「AIZE」(アイズ)によるストック型プラットフォームビジネスを展開。AIZEは512次元の特徴量を顔画像から検出し、正面静止画像ならば認証率99%の高精度を誇る。

事前登録のない不特定多数の人やモノを認識する画像認識系AIと、事前登録された人やモノと撮影時の人やモノを照合する顔認証AIのサービスがある。前者はマーケティング、ポイントシステム、安全管理、後者は入店管理、勤怠管理、顔認証決済などで利用される。年齢、性別、感情さえも認識。個別企業のニーズにあったサービスラインアップにとどまらず、既存システムに即したカスタマイズも可能だ。

AIモデルの開発からサービス提供までを一つのプラットフォームで実現できるのが最大の特徴。大企業から中小企業まで業種を問わず、幅広い取引実績がある。ヤマダデンキは国内家電量販店初の顔認証決済サービス「ヤマダPay」にAIZEを導入。利用者が事前にスマホに顔画像を登録すれば、来店時にスマホもクレジットカードも持たずに買い物ができる決済サービスを実現した。また、富士山静岡空港では、地域に設置したカメラのデータを分析し、旅行客の動きを可視化する実証実験をしている。

SI部門はシステム開発、インフラ、ネットワーク、データベースの構築、運用保守などを2008年の創業以来、実施。最近ではクラウドインフラサービス、IT業務代行と領域を広げている。22年8月期売上高の7割を占める見通しで、安定した成長を続けている。

22年8月期の業績は売上高25億9,500万円(前期比22.3%増)、営業利益1億7,400万円(同2.9倍)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=システムインテグレーションおよび独自開発のAIプラットフォームの提供
●本社=東京都千代田区神田駿河台3-4
●代表者=山田雄一郎代表取締役
●設立=2008年9月
●上場前資本金=4億6,525万7,000円
●発行済み株式数=661万100株(上場時)
●筆頭株主=福原聖子(上場前33.57%)
●公募株式数=34万7,500株
●売出株式数=13万4,500株(ほかにオーバーアロットメントで7万2,300株)
●仮条件=2月10日に決定
●ブックビル期間=2月15日から21日まで
●引受証券=いちよし (主幹事)、野村、みずほ、SMBC日興、SBI、岡三、極東、東海東京、東洋、松井、マネックス、丸三、楽天

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.8 2,080 77
2021.8 2,122 83 6.12
2022.8(予) 2,595 163 21.55
※単位100万円、1株利益は円

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