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IPO2023年10月30日

新規上場紹介 バリュークリエーション 11月22日 グロース Web集客と住宅解体のDXを支援

バリュークリエーション(9238)が11月22日、グロースに新規上場する。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みが遅れているレガシー業界向けに行う「マーケティングDX事業」と、住宅解体のマッチングプラットフォームを運営する「不動産DX事業」が二本柱。

マーケティングDXでは、Webサイトへの集客を適切に行うための課題抽出、戦略立案から広告運用までを一貫して手掛け、広告の出稿量に比例した報酬を得ている。顧客はレガシー業界が半数を占め、一貫したサービス提供により取引継続率は97%と高い。売上高は2023年2月期で27億4,700万円。

不動産DXで運営する「解体の窓口」は、業者とのやりとりが不要で、見積もり比較から解体後の土地の売却まで全てオンラインで完結できる。売上高は23年2月期で7,600万円。

所有する物件を解体したいユーザーと、ユーザーを探している解体業者をマッチングさせ、物件情報と写真をもとに全国の約1,500社(今年9月時点)の解体業者の中から解体費用の見積もり入札が届く、“逆オークション”を採用している。徐々に値段が上がっていく通常のオークションとは異なり、解体業者が他社より安値で見積もりを提示する仕組み。9月時点でマッチング希望者数は2万人を突破した。

また、不動産情報や建て替え情報の紹介ニーズに対して、提携している不動産仲介や売買会社、駐車場会社などに紹介をし、手数料を得る事業も展開。9月時点の提携不動産会社は約700社となっている。最適な集客手法の確立による集客コスト減や、顧客対応のオペレーション整備によるコスト減、クロスセルモデルの実現により、収益性が高いプラットフォームとなっている。

なお、不動産DXは20年7月に立ち上げた新事業で、2期連続のセグメント損失を計上している。今後、マッチング成約率の向上や集客の効率化を図りコスト抑制を進めることで黒字化を見込んでいる。(SS)

概要

●事業内容=マーケティングDX事業、不動産DX事業(住宅解体のマッチングプラットフォームの運営)
●本社=東京都渋谷区恵比寿1-21-10
●代表者=新谷晃人代表取締役社長
●設立=2008年4月
●上場前資本金=3,400万円
●発行済み株式数=110万5,000株(上場時)
●筆頭株主=合同会社ひまわり(上場前57.18%)
●公募株式数=10万5,000株
●売出株式数=19万8,000株(ほかにオーバーアロットメントで4万5,400株)
●仮条件=11月2日に決定
●ブックビル期間=11月7日から13日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、大和、マネックス、楽天、あかつき、岩井コスモ、極東、東洋、松井、丸三、水戸、むさし

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2022.2 2,438 28 16.67
2023.2 2,823 121 86.03
2024.2(予) 3,027 148 91.87 12
※単位100万円、1株利益・配当は円

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