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IPO2020年11月16日

新規上場紹介 ビーイングホールディングス 12月15日 東証2部 3PLなど物流事業を展開

ビーイングホールディングス(9145)が12月15日、東証2部に新規上場する。

生活物資に特化した物流事業を行っている。3PL(サード・パーティー・ロジスティクス=物流機能の全体もしくは一部を第三の企業に委託すること)や、同業他社に3PL事業をプロデュースしてサプライチェーン全体を管理する事業をグループ(同社と連結子会社11社)で連携を図り展開している。3PLでは、物流センターの輸送・保管・包装・荷役・流通加工・情報システムの構築を一貫して推進する。

取り扱う商品を生活物資に特化しており、3温度帯(常温・冷蔵・冷凍)の食品、医薬品、化粧品、日用品の小口物流に強みを持ち、卸売企業およびコンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストアの物流センター運営を受託している。

倉庫管理システム(WMS)、輸配送管理システム(TMS)、PMS(生産性管理システム)を自社開発またはメーカーと協働して開発している。これらの情報システムの構築および同社グループ独自の設備や機材によって、顧客それぞれの特性に合わせたオリジナルの物流システムを構築できることが強み。

石川県金沢市に本社を置いて設立以降、北陸地方を中心に事業を展開していたが、東海・近畿地方、関東・東北地方で物流事業を受託し、事業エリアを拡大してきた。全国展開へ向けて物流拠点数の拡大を加速しており、今年9月末時点で、北陸地方4県に17拠点、関東地方1都4県に15拠点、その他1府5県に11拠点の合計43拠点を運営している。

売上高の構成比は10%以下ながら、その他事業として旅客(タクシー、貸切バスなど)、不動産、システム開発、保険代理、自動車整備などの事業を行っている。

今12月期の業績は、営業収益183億400万円(前期比12.8%増)、経常利益5億8,200万円(同5.4%増)の予想。配当は年10円を据え置く予定。顧客の新規出店に伴う取扱い物量の増加に加えて、昨年稼働した4センターの通期稼働、今期のセンター稼働が寄与する。

概要

●事業内容=生活物資に特化した物流事業、その他(旅客事業など)
●本社=石川県金沢市専光寺町レ3番地18
●代表者=喜多甚一代表取締役社長
●設立=1986年9月
●上場前資本金=1億292万1,000円
●発行済み株式数=567万5,000株(上場時)
●筆頭株主=喜多商店(上場前58.27%)
●公募株式数=116万株
●売出株式数=34万6,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が22万5,900株)
●仮条件=11月25日に決定
●ブックビル期間=11月27日から12月3日まで
●引受証券=野村(主幹事)、今村、みずほ、三菱UFJモルガン・スタンレー、SMBC日興、SBI

業績推移(連結)

営業収益 経常利益 1株利益 配当
2018.12 13,769 331 27.08 10
2019.12 16,219 552 91.76 10
2020.12(予) 18,304 582 87.70 10
※単位100万円、1株利益は円

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