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IPO2023年1月30日

新規上場紹介 プライム・ストラテジー 2月22日 スタンダード 超高速CMS「KUSANAGI」提供

プライム・ストラテジー(5250)が2月22日、スタンダードに新規上場する。

超高速CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)実行環境「KUSANAGI」と関連商品を開発、提供している。アクセス集中によるサーバーダウンや表示速度低下といった顧客課題の解決とコストカット、セキュリティ対策など生産性向上に貢献する。

「CMS」はウェブサイトのコンテンツを構成するテキスト、画像、デザイン、テンプレートなどを一元的に保存、管理するシステムで、専門知識なしでページの更新、追加が可能となる。代表的なCMSはオープンソースの「WordPress」で企業のウェブサイト作成で多く利用されている。

「KUSANAGI」は同社が「WordPress」のシステムインテグレータとして培ってきた高速動作やセキュリティに関する知見を元に開発。ページキャッシュ使用時には従来より約2,330倍、非使用時には約20倍の高速化を実現する。

製品は無償提供され、有償の運用保守サービスや有償版のライセンス販売などにつなげている。その結果、国内外の主要な28クラウド事業者と提携し、34カ国で利用可能となり、累計稼働台数は6万5,000台を超えている。

このほか、ウェブページを構成するHTMLや画像などを最適化し、サーバーと利用者端末間の通信高速化などを行う「WEXAL Page Speed Technology」(ウェクサル ページ スピード テクノロジー)、ウェブシステム、サイトを解析し、高速化戦略を立案するAIソフト「ONIMARU David」(オニマル デイヴィッド)もあり、3つの製品を総称したプロダクト群を「KUSANAGI Stack」と呼んでいる。

サービスは「KUSANAGI」を中心に法人顧客のサイトの保守、運用を月額課金で行う「KUSANAGIマネージドサービス」が中心。他社が構築したCMSでも保守、運用は行える。このほか、「KUSANAGI」を利用したシステム構築などの「クラウドインテグレーションサービス」、法人向けの有償ライセンス販売や知的財産提供も行っている。

国内クラウド市場は急成長しており、さらなる成長を見込んでいる。2023年11月期の売上高9億2,000万円(前期比19.4%増)、営業利益3億5,800万円(同20.9%増)を計画している。(HS)

概要

●事業内容=超高速CMS実行環境「KUSANAGI」を中心とした製品群「KUSANAGI Stack」の開発・提供、「KUSANAGI Stack」を用いたWebサーバの構築・保守運用サービス、高速化技術や出願済み知的財産のライセンス提供
本社=東京都千代田区内神田1-2-2
代表者=中村けん牛代表取締役
●設立=2002年12月
●上場前資本金=4,000万円
●発行済み株式数=331万4,000株(上場時)
●筆頭株主=中村けん牛(上場前56.73%)
●公募株式数=46万4,000株
●売出株式数=50万3,300株(ほかにオーバーアロットメントで14万5,000株)
●仮条件=2月2日に決定
●ブックビル期間=2月6日から10日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、野村、大和、みずほ、岩井コスモ、松井、あかつき

業績推移(連結)

売上高 営業利益 1株利益 配当
2021.11 559 147 33.52
2022.11 770 296 69.32
2023.11(予) 920 358 72.54
※単位100万円、1株利益は円
※2022年11月期は実績見込み

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