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IPO2021年6月3日

新規上場紹介 ベイシス 6月24日 マザーズ 最新技術で通信インフラ構築から運用まで

ベイシス(4068)が6月24日、マザーズに新規上場する。

携帯電話基地局の施工をはじめ、通信インフラの構築、運用などインフラとテクノロジーを合わせた「インフラテック」事業を手掛けている。独自開発のプロジェクト管理システム「BLAS」や、AIといったテクノロジーを利活用して、現場管理や作業でIT化を推進しているのが特徴。従来はファクスやメールなどアナログで行われた工程管理を効率化できる。

事業のうち、モバイルエンジニアリングサービスは通信事業者が顧客となり、全国20万カ所以上のキャリアWi-Fi構築の実績がある。エリア設計から施工、電波発射作業、障害発生時の対応、保守まで幅広く手掛ける。特定の通信事業者に限ることなく、4G、5G、Wi-Fiなど主要な通信方式に対応している。全国主要都市にある事業拠点にエンジニアを配置。各地に協力会社のネットワークがあることから、大規模案件にも対応が可能だ。

IoTエンジニアリングサービスは、電力、ガスなどの生活インフラ事業者などにIoT機器の設置、交換、運用などのサービスをする。電力スマートメーターの設置台数は累計140万台に上る。運用監視や保守では「BLAS」などでコスト削減に加えて、人的ミスも低減できる。

コロナ禍で一部IoT機器の生産が停滞するなどの影響が出た。しかし、2020年度以降に通信事業者の5G関連投資が本格化。モバイルインフラネットワーク構築、運用、保守費はNTTドコモやKDDIなどの大手4社で年間3兆円の市場が広がっている。IoTエンジニアリングサービスの属するリモートモニタリング関連市場も拡大しており、25年には1兆8,000億円になると見込まれる。こうした成長市場で、シェア拡大を狙う。

21年6月期の業績は売上高48億1,900万円(前期比47.7%増)、営業利益3億2,700万円(同2.6倍)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=携帯電話のインフラ・ネットワーク構築・運用保守、IoTインフラ・ネットワーク構築・運用保守
●本社=東京都品川区北品川1-9-2
●代表者=吉村公孝代表取締役社長
●設立=2000年7月
●上場前資本金=9,347万円
●発行済み株式数=175万8,100株(上場時)
●筆頭株主=ワイズマネージメント(上場前53.42%)
●公募株式数=19万6,000株
●売出株式数=15万3,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が5万2,300株)
●仮条件=6月4日に決定
●ブックビル期間=6月8日から14日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、SMBC日興、SBI、岡三、いちよし。東海東京、岩井コスモ、マネックス、楽天

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.6 3,092 101 39.44 0
2020.6 3,263 117 44.80 0
2021.6(予) 4,819 325 127.46 0
※単位100万円、1株利益は円

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