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IPO2022年1月18日

新規上場紹介 ライトワークス 2月9日 マザーズ 大手企業向けに人材開発プラットフォームを展開

ライトワークス(4267)が2月9日、マザーズに新規上場する。

企業向けに人材開発のソリューションをクラウドで提供している。プラットフォームである統合型学習管理システム(eLMS)「CAREERSHIP(キャリアシップ)」は、eラーニング配信などの学習管理をはじめ、スキル管理によるタレントマネジメントや能力開発の一連の流れを一気通貫で管理することが可能。人事業務のオペレーションコストの大幅な削減を実現する。メインターゲットは売上高1,000億円以上の大企業だが、中堅企業への導入も進んでいる。契約期間は1~5年。昨年9月末時点の利用企業数は282社、利用者数は194万IDにのぼる。

また、教育分野向けに学習管理プラットフォームも提供している。学研HDグループ各社とのコラボレーションを基盤に、大手学習塾や個人向けのサービスとしてオンライン英会話のサービスを提供。講師はフィリピンの複数の拠点で採用されたフィリピン人を起用しており、現在約600人が稼働(講師は外注先)している。今後は英会話以外のコンテンツを開発し、学習塾向けのクラウドサービスを拡大する方針。学習塾用教材大手とのタイアップを予定している。

日本では学習管理機能を持つシステムをLMS、パフォーマンス管理やキャリア開発機能を持つシステムをタレントマネジメントシステムと捉えているが、世界ではキャリアシップのように両者の機能を兼ね備えたシステムをLMSとしている。また、同社が属するHCM(ヒューマン・キャピタル・マネジメント)市場は、これまで労務・勤怠管理や財務会計などスタッフ部門の業務効率化のためのサービスが中心だったが、コロナ禍のリモートワーク普及やジョブ型の働き方へのシフトにより、情報共有やコミュニケーション、さらに人材開発やキャリア開発をターゲットとしたサービスに発展しつつある。(SS)

概要

●事業内容=人財管理プラットフォーム提供サービスおよび同プラットフォームを活用したオンライン英会話サービス
●本社=東京都千代田区麹町5-3-3
●代表者=江口夏郎代表取締役
●設立=1995年11月
●上場前資本金=5,000万円
●発行済み株式数=242万8,800株(上場時)
●筆頭株主=エプシモーヴェ(上場前53.21%)
●公募株式数=新株発行で5万2,800株、自己株式の処分で10万7,200株
●売出株式数=16万株(ほかにオーバーアロットメントで4万8,000株)
●仮条件=1月19日に決定
●ブックビル期間=1月21日から27日まで
●引受証券=エイチ・エス(主幹事)、SMBC日興、SBI、岡三、東洋、楽天、マネックス

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 1株配当
2020.1 1,217 ▼87 ▼25
2021.1 1,757 25 7.76 2.5
2022.1(予) 2,180 162 46.97 14
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字

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