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IPO2021年9月13日

新規上場紹介 ワンキャリア 10月7日 マザーズ 求職者、採用企業双方をDXで支援

ワンキャリア(4377・東マ)が10月7日、マザーズに新規上場する。採用、人事業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援する「キャリアデータプラットフォーム」を展開している。

従来、就職活動ではオンラインの求人サイト、企業の採用ページ、オフラインで会社説明会やOB・OG訪問など複数のチャネルにアクセスして情報を集めなければならなかった。「キャリアデータプラットフォーム」は、まとめて1カ所で情報が得られるプラットフォームになっている。

求職者からの体験情報を中心に、これまで公開されていなかったキャリアデータを蓄積し、求職者、企業の双方に提供する。多様な雇用機会の創出や採用のミスマッチを防ぐ支援をする。キャリアデータ保有会員数は80万人以上、キャリアデータ保有社数は1万社以上に上る。

求職者には新卒採用支援メディア「ONE CAREER」、中途採用支援メディア「ONE CAREER PLUS」。企業には「ワンキャリアクラウドシリーズ」で採用ソリューションを提供している。

求人メディアは体験情報やプロの編集チームが作成したコンテンツがある。求職者は会員となることで、無料閲覧ができる。面接の雰囲気や質問内容など、就職活動で本当に知りたい情報が得られる。

一方、企業側はワンキャリアクラウドシリーズの求人掲載機能を利用して、求人メディアに会社情報や求人広告を掲載できる。企業説明、募集情報だけでなくタイアップ記事広告もでき、採用イメージ向上のためのブランディングも可能だ。また、採用説明会を動画配信でき、コロナ禍のオンライン説明会増加に対応している。

また、採用ソリューションでは企業向けの採用コンサルティングや、採用活動計画を立案する際に必要なマーケティングデータの提供などを実施している。

今後、キャリアデータの拡充とともに、データを活用した採用・人事DX推進のサービス開発などを行っていく。

2021年12月期の業績は売上高18億5,900万円(前期比39.7%増)、営業利益3億5,700万円(同4.4倍)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=キャリアデータプラットフォームを活用した採用DX支援サービスの提供と就職支援メディアの運営
●本社=東京都渋谷区桜丘20-1
●代表者=宮下尚之代表取締役社長
●設立=2015年8月
●上場前資本金=100万円
●発行済み株式数=560万株(上場時)
●筆頭株主=宮下尚之(上場前74.21%)
●公募株式数=60万株
●売出株式数=55万6,200株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が17万3,400株)
●仮条件=9月17日に決定
●ブックビル期間=9月21日から28日まで
●引受証券= SMBC日興(主幹事)、SBI、みずほ、楽天、極東、岩井コスモ、いちよし、岡三

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.12 952 90 ▼0.24 0
2020.12 1,330 72 13.69 0
2021.12(予) 1,859 326 41.40 0
※単位100万円、1株利益は円
▼は赤字

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