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IPO2019年9月24日

新規上場紹介 浜木綿 10月18日、JASDAQ、名証2部 中国料理専門店を展開

浜木綿(7682)が10月18日、JASDAQ、名証2部に新規上場する。

東海地方を中心に、「浜木綿」を主要ブランドとした中国料理専門店を展開している。設立は1968年。

手頃な価格でおいしい中国料理を提供するために、新卒者を自社で調理師に育成。また、約30年前から独自のオーダーシステムを使い料理の提供スピードを上げ、セントラルキッチンで食材の調理技術を共有することで、現在の調理オペレーションを確立してきた。通常の中国料理店より少ない調理師の人数で安定した料理を提供できるようになり、多店舗展開が可能になった。

家族の集いに重きを置いた「浜木綿」(8月末で30店舗)、全室個室タイプの「四季亭」(同3店舗)、少人数顧客向けの「桃李蹊」(同8店舗)の3業態で合計41店舗を展開している。広い駐車場スペースが確保できる幹線道路のロードサイドなど、家族が利用しやすい立地への出店を基本としている。

41店舗のうち29店舗が愛知県(うち名古屋市は13店舗)、岐阜県が4店舗、三重県が3店舗、静岡県、滋賀県、東京都、神奈川県、大阪府がそれぞれ1店舗となっている。

顧客ターゲットは、同社が言うところの「ちょっと晴れの日マーケット」(客単価1,500円~3,000円、利用頻度は月に1回程度)。土日祝日を中心にした家族での利用に加え、平日・昼の時間帯は主婦層がメーン。平日・夜の時間帯は歓送迎会や忘年会、新年会などでの宴会利用など、それぞれの用途に適したメニューとオペレーションを用意している。

中長期的な計画では、最も安定した営業基盤を構築している業態の「浜木綿」の展開を主として考えており、東海地方だけでなく関東・関西エリアへの店舗展開を検討している。長期的には、中華料理を主体とした中華居酒屋、都心型の台湾料理店、テイクアウトを強化したカジュアルな中国料理店などの新たな業態開発や、食材セットなどの販売も可能と考えている。

今後の店舗展開には人手不足を考慮した生産性の向上や合理化・省力化が一層必要。セントラルキッチンによる調理割合は仕入金額ベースで現在32%程度だが、この割合を高めていく。

2020年7月期は「浜木綿」業態3店舗の直営店出店を計画。10月の消費増税により一時的な売り上げ減を見込んでいるが、メニューのリニューアルや高い集客力を誇るふかひれフェアの開催、宴会や法事利用の増加に注力することで売上高を確保していく。

概要

●事業内容=「浜木綿」を主要ブランドとする中国料理専門店の運営
●本社=名古屋市昭和区山手通3-13-1
●代表者=林永芳代表取締役社長
●設立=1968年2月
●上場前資本金=2億8,416万円
●発行済み株式数=100万2,000株(上場時)
●筆頭株主=AMcosmos(上場前30.35%)
●公募株式数=31万株
●売出株式数=15万8,000株(このほかオーバーアロットメントで7万200株)
●仮条件=9月27日に決定
●ブックビル期間=10月1日から7日まで
●引受証券=野村(主幹事)、SMBC日興、みずほ、東海東京、岡三、丸三、安藤、SBI、静銀ティーエム

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.7 4,857 244 61.57 35
2019.7 5,229 307 265.73 35
2020.7(予) 5,494 302 204.32 35
※単位100万円、1株利益、配当は円

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