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IPO2022年1月28日

新規上場紹介 CaSy 2月22日 マザーズ クラウドソーシング型家事代行サービス

CaSy(9215)が2月22日、マザーズに新規上場する。

家事代行サービスのマッチングプラットフォーム「CaSy(カジー)」を展開。主に①掃除代行②料理代行③その他暮らしのサービス(ハウスクリーニング、整理収納)に加え、ユーザー不在時にサービスを行うための「カギ預かりサービス」を提供している。対象エリアは9都道府県。

家事代行サービスのDX(デジタルトランスフォーメーション)化の先駆者を標榜しており、独自開発のマッチング自動化システムによりサービスの依頼から支払いまで全てのやり取りをオンライン完結で行えることが特徴。これまでに蓄積された大量のマッチングデータを活用し、ユーザーとキャスト(サービス提供者)の相性を考慮したマッチングを実現しているほか、キャスト報酬を変動させるダイナミックプライシング(価格変動制)機能やキャストに自動でレコメンドが行われる機能などでマッチング機会の最大化を図っている。

主な収益はキャストが行ったサービスの利用料。③は依頼内容によるが、①、②はスポット利用(1時間当たり、税込み)で2,750円、定期利用は利用頻度に応じて2,409~2,629円で提供している。このほかに、キャストの移動交通費や指名料、料理代行については買い物代行代が別途加算される。また、昨年8月から家事代行サービスのオンラインギフト券の直販も開始した。

ユーザー登録数は昨年11月末時点で13万人を超えており、直近3年のCAGR(年平均成長率)は約31.3%。その約6割がファミリー世帯、約4割が単身世帯となっている。また、キャスト登録数は約9,000人、ストック収入の前提となる定期UU(ユニークユーザー)数は約5,500人。定期契約の積み上がりにより、ARR(会計収益率)は約11億円になっている。

主要な集客チャネルはWeb集客だが、家の中に入る提供サービスとあり、中期的には企業による同社サービスの福利厚生制度としての導入推進など、知名度向上による信頼を活用した集客戦略を促進していく考え。また、キャストの組織的ブランディングにも取り組む。そのうえで、家事代行サービス事業で獲得した事業資産を活用し、ユーザーの暮らしの中の時間をトータルでサポートする「イエナカ」プラットフォームの構築を進めていく。(SS)

概要

●事業内容=家事代行などの「暮らしの中の時間を創る」サービスのマッチングプラットフォーム運営
●本社=東京都品川区上大崎3-5-11
●代表者=加茂雄一代表取締役CEO
●設立=2014年1月
●上場前資本金=8,060万円
●発行済み株式数=189万2,000株(上場時)
●筆頭株主=加茂雄一(上場前21.56%)
●公募株式数=12万5,000株
●売出株式数=8万6,600株(ほかにオーバーアロットメントで3万1,700株)
●仮条件=2月2日に決定
●ブックビル期間=2月4日から10日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、みずほ、松井、マネックス、丸三、楽天、岩井コスモ、極東、東洋、水戸

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.11 965 ▼120
2021.11 1,165 ▼5
2022.11(予) 1,459 53 36.29
※単位100万円、1株利益は円。▼は赤字

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