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IPO2021年11月24日

新規上場紹介 JDSC 12月20日 マザーズ  AIの技術力で産業全体の課題解決

JDSC(4418)が12月20日、マザーズに新規上場する。

データサイエンスやAI、機械学習といった最先端技術を活用して、SDGs(持続可能な開発目標)実現など、産業全体に共通する課題の解決を図る。各産業を代表するパートナー企業と共同で研究開発を実施。AI関連のサービスやソリューションを多数創出し、自社プロダクトとして他企業にも幅広く販売している。同じ産業内の複数企業に横展開しており、需要予測関連ソリューション、マーケティング最適化ソリューション、データ基盤構築ソリューションなどを手掛ける。

AIアルゴリズムに関しては東京大学大学院の松尾豊教授ら専門家を顧問や社外取締役として招へい。正社員の4割は理系の修士・博士で、東京大学と共同で論文執筆や特許取得をするなど、技術面での豊富な知見が強み。

また、正社員の3割がコンサルティング企業や投資銀行などの出身で、マネジメントや課題発見、事業開発に優れたメンバーが集まっている。高い技術力とビジネスマネジメント力で、AIによる解決策の提示から実行まで一気通貫で支援し、利益、キャッシュフローなどの定量的な改善効果を創出しやすい。

さらに大手企業と共同開発することで、単独での開発と比較して、予算や人的リソースが活用でき、生産性、収益性が向上している。

これらの特徴が競合優位性になり、創業3期で黒字化を達成。売上高も高い成長となっている。また、中長期で取り組むべき業界の課題をテーマとしていることから、顧客との契約期間も長く、継続率も年々上昇している。

今後、企業のAI活用や自動化推進により、AIソリューション市場は大きく成長すると予測される。その需要を取り込むため、(1)新たな産業課題に合わせたプロダクト数の拡大、(2)顧客単価、顧客数の向上、(3)蓄積したビッグデータの活用による共通プログラムの提供により、売り上げを拡大していく方針。

2022年6月期の業績は売上高14億7,300万円(前期比35.2%増)、営業利益7,600万円(同97%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=AIや機械学習などを活用したアルゴリズムモジュールの開発とライセンス提供事業及びITシステムの開発と運用事業
●本社=東京都文京区本郷2-38-16 JEI本郷ビル8階
●代表者=加藤聡志代表取締役社長
●設立=2018年7月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=1,281万1,700株(上場時)
●筆頭株主=加藤聡志(上場前38.31%)
●公募株式数=40万株
●売出株式数=204万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が36万6,000株)
●仮条件=12月2日に決定
●ブックビル期間=12月3日から9日まで
●引受証券=大和、SBI(共同主幹事)、SMBC日興、みずほ、野村、三菱UFJモルガン・スタンレー、マネックス、いちよし、岩井コスモ、岡三

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.6 515 ▼81 ▼9.27 0
2021.6 1,089 27 2.39 0
2022.6(予) 1,473 32 2.40 0
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字

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