SANEI(6230)が12月25日、東証2部に新規上場する。

建築・空間を手掛けるデザイナーなどの協力を得て、高級グレード中心に独自ブランドを展開。空間のコンセプトに調和するデザイン性の高い製品を、一般の住まいやホテルのほか、ペントハウス向けにも製造している。

事務所ビル、アミューズメント施設、病院・介護施設、駅舎といった、非住宅分野の製品にも注力している。

販売チャンネル・販路は、水回り資材を扱う管財店、量販店、住宅設備機器メーカー、海外の4ルートがある。東京、名古屋、大阪、福岡に支店を設け、量販店などにサービスを提供するほか、管財店対応の営業所を全国に24拠点設置している。

2019年度の水栓金具の市場規模は1,077億円で、住宅と非住宅でそれぞれ約50%の比率。同社の売上高の大半は住宅向けのため、今後はオフィスビルなど非住宅向けの販売を強化して、事業シェア拡大を図る。

また、水栓金具の単体での販売形態を見直し、水道インフラ全体をカバーしていく方針も掲げる。

21年3月期業績は、売上高208億円(前期比2.6%減)、経常利益9億9,700万円(同9.0%減)を見込む。新型コロナウイルスの感染拡大による住宅設備業界のイベント中止や、ショールームの休館・来場者制限などが響く。

●事業内容=給排水器具などの製造販売
●本社=大阪市東成区玉津1-12-29
●代表者=西岡利明代表取締役社長
●設立=1960年12月
●上場前資本金=9,800万円
●発行済み株式数=222万株(上場時)
●筆頭株主=西岡利明(上場前38.78%)
●公募株式数=26万株
●売出株式数=20万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が6万9,000株)
●仮条件=12月8日に決定
●ブックビル期間=12月10日から16日まで
●引受証券=大和(主幹事)、野村、三菱UFJモルガン・スタンレー、SBI、SMBC日興