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IPO2021年11月22日

新規上場紹介 True Data 12月16日 マザーズ 消費者データ分析のプラットフォーム運営

True Data(4416)が12月16日、マザーズに新規上場する。

全国の消費者購買情報を扱うビッグデータプラットフォームを運営しており、POSデータなど消費者情報の分析、購買行動分析ソリューションを、小売業や消費財メーカーに提供。主なサービスはメーカー向けソリューションの「イーグルアイ」、「ドルフィンアイ」と、リテール向けの「ショッピングスキャン」で構成されている。

主力のイーグルアイはPCなどインターネットを通じて、小売業向けに自社POSデータなど分析ツールを提供するサービス。全国または地域単位で消費者の購買動向を詳細に把握することができるほか、商品の売れ行きのみならず顧客の購買行動に関する各種データを導き出すことも可能だ。年間契約のSaaSとして消費財メーカーに提供しており、2021年3月末時点の導入企業は116社に上る。

ドルフィンアイはネットを通じて、ユーザーが知りたい商品カテゴリーや地域を選択するだけで、消費者の購買情報が提示されるツールだ。カテゴリーや商品別の購買動向をはじめ、市場シェアランキング、年代・性別、平均価格といった、現場で使えるデータをビジュアルで表示。消費財メーカー、小売業、教育機関、メディアなど幅広い業種に提供している。

ショッピングスキャンは小売業における商品、店舗ごとの購買行動を簡単に分析できるID-POSデータ分析ツールだ。ポイントカードや電子マネーの利用で日々蓄積されるPOSデータを分析することにより、消費者が必要とするサービスや商品を提供するための最適なデータを提供。自社のみならず全国のデータとの比較による分析によって、売り場改善、商品選定、販促施策といった新たなDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みを可能にしている。

テクノロジー面では自社開発にこだわらず、GoogleやSAPといった巨大IT企業、ニールセンなど最先端の分析アルゴリズムを持つグローバルマーケティング企業とアライアンスを組むなど、世界的なテクノロジーの進化も取り込んでいる。

22年3月期業績は、売上高13億円(前期比11.5%増)、経常損益は2,271万円黒字(同6,433万円赤字)を見込む。(NA)

概要

●事業内容=消費者購買データを扱うビッグデータプラットフォームの運営
●本社=東京都港区芝大門1-10-11
●代表者=米倉裕之代表取締役社長
●設立=2000年10月
●上場前資本金=11億6,051万円
●発行済み株式数=460万9,400株(上場時)
●筆頭株主=株式会社プラネット(上場前 24.7%)
●公募株式数=17万株
●売出株式数=106万3,400株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が18万5,000株)
●仮条件=11月29日に決定
●ブックビル期間=11月30日から12月6日まで
●引受証券=いちよし(主幹事)、みずほ、大和、マネックス、SBI、松井、楽天、東洋、極東、水戸、岡三

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.3 1,011 ▼93 ▼21.81 0
2021.3 1,166 ▼64 ▼13.69 0
2022.3(予) 1,300 22 2.15 0
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字

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