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IPO2019年12月5日

新規上場紹介 WDBココ 12月25日、マザーズ 医薬品開発の支援業務

WDBココ(7079)が12月25日、マザーズに新規上場する。

医薬品開発における代行、支援業務として「安全性情報管理サービス」などを提供している。化学・バイオ分野を中心とした人材サービス事業が主力のWDBホールディングス(2475)の子会社。

長期収載品の薬価の引き下げやジェネリック医薬品の普及促進による製薬企業の収益モデルの大きな変化、また医薬品開発の技術革新による研究開発費の増加などで製薬企業の研究開発生産性は低下している。こうした背景を受けて、医薬品開発段階での臨床試験、医薬品の製造販売後調査などにかかわる業務の一部を代行、支援するCRO(開発業務受託機関)と呼ばれる企業に対して、製薬企業が行う医薬品開発を外部委託するニーズが高まっている。

CROの業務は、臨床試験の成功や承認申請を目的とした期間限定のプロジェクト型業務と、継続的に業務が発生する無期限のプロセス型業務に分かれる。

同社はCRO業務の中でも、継続的業務が中心の①安全性情報管理サービス②ドキュメントサポートサービス③開発サポートサービスに特化している。

①は医薬品開発における国内外の臨床試験や医薬品の市販後に発生する安全性情報について、入力・評価案作成、報告書案作成などの支援業務サービスが主軸。②は医薬品開発の各段階で発生する書類や上市の承認申請の際に必要な資料の品質保証・翻訳から承認申請書の作成までの支援業務サービス。③は新薬の承認後や適応追加後に実施される製造販売後調査において、調査を依頼する医療機関との契約書類などの作成・管理代行業務など。また、臨床開発におけるモニタリング業務を中心に、臨床開発支援サービスを提供している。

概要

●事業内容=医薬品の安全性情報管理の受託サービスなど
●本社=東京都中央区晴海1-8-11
●代表者=谷口晴彦代表取締役社長
●設立=1984年8月
●上場前資本金=5,000万円
●発行済み株式数=228万5,000株(上場時)
●筆頭株主=WDBホールディングス(上場前94.34%)
●公募株式数=28万5,000株
●売出株式数=28万7,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が8万5,800株)
●仮条件=12月6日に決定
●ブックビル期間=12月9日から13日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、みずほ、いちよし、SBI、楽天

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.3 1,466 296 99.12 51
2019.3 1,781 338 118.33 63.5
2020.3 2,182 391 126.30 34
※単位100万円、1株利益、配当は円

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