TOP  NSJアップデート  銘柄・相場情報  シナネンHD 会計基準変更の影響で営業赤字
銘柄・相場情報2021年11月1日

シナネンHD 会計基準変更の影響で営業赤字

シナネンHD(8132)が底堅い。

10月29日に開示した2022年3月期第2四半期(4~9月)決算は売上高1,005億1,800万円(会計基準変更により増減率無し)、営業損益は4,200万円の赤字(前年同期は9億6,800万円の黒字)と赤字に転落した。

会計基準の変更でLPガス販売の収益計上方法を変更した結果、売上高は58億7,900万円、営業利益は3億8,500万円と影響が出た。従来基準なら営業黒字は確保できたことになる。通期予想の売上高2,440億円(前期比12.4%増)、営業利益21億円(同28.5%減)は据え置いた。

エネルギー卸・小売周辺事業(BtoC事業)は、主力のLPガス、灯油販売が、春から夏にかけて平均気温が平年より高かったことから需要減で、販売数量も低調だった。エネルギーソリューション事業(BtoB事業)は、主力の石油事業で前期比微増の販売数量を確保。原油価格の高騰などで販売単価が上昇した。

非エネルギーおよび海外事業のうち、自転車事業は前年同期の反動減で販売は低調だった。シェアサイクル事業は埼玉県富士見市など新たな地方自治体との実証実験を開始するなど、ステーション開発を推進している。抗菌事業も新型コロナウイルス対策の需要増で国内外とも好調な売り上げを維持した。(HS)