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銘柄・相場情報2023年4月26日

レオスの適正株価は? 「M&A価格」から探れば3,232~4,040円

レオス・キャピタルワークス
代表取締役 会長兼社長 CIO
藤野 英人氏(写真右)と
代表取締役副社長
湯浅 光裕氏(写真左)

上場2日目を迎えたレオス・キャピタルワークス(7330・G)は4.9%安。依然、公開価格(1,300円)を24%上回る一方、初値1,730円を割り込んでの推移となっている。

資産運用会社の適正価値算定にあたり参考になるのが「M&A価格」。グローバルでは「資産運用残高×2~10%」で算出され、インデックス型ファンド運用会社は下限の2%で算出。アクティブ型ファンド運用会社ほど“掛け率”が上がっていく。なお、インデックス型とアクティブ型での掛け率差は運用ノウハウが根拠となる。

さて、算定手法に従えばスパークス・グループ(8739・P)は運用資産残高1兆5,000億円、時価総額600億円のため、“掛け率”は「4%」。アクティブ型運用会社としては控え目な評価とみることができる。

同様にレオスも計算すると…。運用資産残高1兆円、時価総額200億円のため、掛け率は「2%」。現在は資産運用会社としては“下限の評価”、インデックス型運用会社の評価にとどまる計算になる。

レオスは言うまでもなくアクティブ型。スパークス並みの掛け率4%ならば適正時価総額は400億円、1株当たりでは「3,232円」となる。参考までに、アクティブ型では控え目水準とされる掛け率5%では、時価総額500億円、1株当たり「4,040円」。これに対し26日終値は1,616円。評価余地は大きそうだ。(Q)