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IPO2019年10月3日

新規上場紹介 ジェイック 10月29日、マザーズ 教育融合型人材紹介が柱

ジェイック(7073)が10月29日、マザーズに新規上場する。

「就職ポテンシャル層」に研修を実施した後に企業とマッチングを図る教育融合型人材紹介サービスを提供している。「就職ポテンシャル層」とは、フリーターや第二新卒など採用市場において不利な立場に置かれているものの、自分に合った企業や仕事に出会うことで意欲や才能に目覚める可能性がある人材層、と同社では定義している。

求職者には無料就職支援講座をクライアントに紹介する前に提供。従業員300名未満の中堅中小企業を中心としたクライアントと求職者に総当たりで面接の場を提供する「集団面接会」を開催する。「就職ポテンシャル層」の就職支援に特化した人材紹介会社は非常に少ないうえ、無料就職支援講座と人材紹介を組み合わせたビジネスモデルに業界の中でも独自性がある。

対象者別に、主に20代の就職に苦戦するフリーターや第二新卒層を対象とした「就職カレッジ」、その中で女性だけを対象とした「女子カレッジ」、大学中退者を対象とした「セカンドカレッジ」が中心。同社の売上高は、集団面接会の売り上げ、個別紹介の売り上げ、返金(早期退職による一部紹介料の返金)の3つで構成される。ほかに、大学の就職課と連携して主に夏場以降の大学4年生の就職活動を支援する「新卒カレッジ」、リーダー育成カリキュラムを提供する「リーダーカレッジ」がある。

こうしたカレッジ事業のほかに、中堅中小企業を中心にビジネス書の「7つの習慣」などに基づいたパッケージ研修や、若手層はじめさまざまな階層向けのオーダーメード型の研修を提供する教育研修事業を行っている。

2020年1月期はカレッジ事業の売上高が24億2,100万円(前期比12.2%増)、教育研修事業は6億9,100万円(同26.9%増)を見込む。

概要

●事業内容=教育融合型人材紹介サービスを提供するカレッジ事業、および「7つの習慣」をはじめとした教育研修サービスの提供
●本社=東京都千代田区神田神保町1-101
●代表者=佐藤剛志代表取締役
●設立=1991年3月
●上場前資本金=9,650万3,000円
●発行済み株式数=905万500株(上場時)
●筆頭株主=エンスー(上場前59.15%)
●公募株式数=7万1,500株
●売出株式数=7万1,500株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が2万1,400株)
●仮条件=10月9日に決定
●ブックビル期間=10月10日から17日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、SBI、大和、東洋、楽天、岩井コスモ、岡三、北洋

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.1 2,473 155 114.57
2019.1 2,702 221 235.59
2020.1(予) 3,113 320 270.02 73.67
※単位100万円、1株利益は円

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