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IPO2020年2月5日

新規上場紹介 Kids Smile Holdings 3月4日、マザーズ 認可保育所などの運営

Kids Smile Holdings(7084)が3月4日、マザーズに新規上場する。

認可保育所の「キッズガーデン」および「キッズスマイル」と、認可外のプレスクール一体型保育所「KIDS GARDEN PREP SCHOOL」を運営している。実際に事業を行っている連結子会社のKids Smile Projectは2008年に設立された。

同社グループの幼児教育における一貫したテーマは「非認知能力の育成」。OECD(経済協力開発機構)のレポートでは、非認知能力(社会情緒的スキル)を「フォーマル、インフォーマルな学習経験によって発達し、一生を通じて社会経済的効果に重要な影響を及ぼす個人の能力」と定義し、幼い時期の教育が人生に及ぼす影響とこの能力の重要性を提言している。

認可保育所では、伸芽会と共同開発した非認知能力を育成する幼児教育プログラムを提供するととともに、一部の園ではモンテッソーリプログラムや専門講師を招いての体操プログラムなどを取り入れている。モンテッソーリとは20世紀初頭に脳生理学に基づいて確立した教育法。

運営施設は20年3月末(予想)が認可保育所46(19年3月末は32)、プレスクール一体型保育所4(同4)、幼児教室1(同ゼロ)。所在地別の認可保育所数は、東京都39、神奈川県5、愛知県2。

今後は東京都を中心とした新規開園戦略で年間10施設前後をメドとした施設拡大を継続するとともに、英語やモンテッソーリ、体操、受験対策に力を入れた幼児教室の新展開や、就学児を対象とする学童・アフタースクールの展開など対象年齢層の拡大を進めてく。

20年3月期は認可保育所の増加(前期比14園増)で売上高70億4,900万円(同32.3%増)の見込み。保育士の採用計画の前倒し実施による労務費の増加、運営施設増加に伴う地代家賃、減価償却費の増加で営業損益は5億8,400万円の損失(前期は1億3,200万円の損失)の予想。営業外収益で認可保育所開設に伴う補助金収入があり、経常利益14億5,700万円(前期比25.8%減)の予想。

上場に際して調達した資金は、21年4月に開設を予定している認可保育所10施設の設備投資資金として21年3月期中に充当する予定。

概要

●事業内容=東京都、神奈川県、愛知県における認可保育所および認可外保育施設の運営、ならびに幼児教育に関する事業
●本社=東京都品川区西五反田1-3-8
●代表者=中西正文代表取締役社長
●設立=2018年4月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=315万株(上場時)
●筆頭株主=エーエムカンパニー(上場前52.71%)
●公募株式数=45万株
●売出株式数=35万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が12万株)
●仮条件=2月12日に決定
●ブックビル期間=2月14日から20日まで
●引受証券=いちよし(主幹事)、野村、岩井コスモ、エース、極東、東洋、マネックス、SBI、岡三、東海東京

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.3 5,326 1,965 471.32 0
2020.3(予) 7,049 1,457 332.33 未定
※単位100万円、1株利益は円

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