TOP  NSJアップデート  IPO  新規上場紹介 SREホールディングス 12月19日、マザーズ AI活用した不動産事業
IPO2019年11月28日

新規上場紹介 SREホールディングス 12月19日、マザーズ AI活用した不動産事業

SREホールディングス(2980)が12月19日、マザーズに新規上場する。

2014年にソニー不動産として設立。上場前の保有株比率はソニー(6758)が約53%、15年に業務提携したZホールディングス(4689)が約41%。

不動産事業、ITプラットフォーム事業、AI(人工知能)ソリューション事業を展開している。

不動産事業における不動産仲介サービスは、1人の社員が売主、買主の双方を担当せずにどちらか一方のみを担当する「エージェント制」の採用、そして大量の不動産取引データをAI技術によって処理する「不動産価格推定エンジン」の活用という2つの特色がある。また、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するIoTサービス「MANOMA」を搭載し、主にファンドや法人に販売する収益型不動産「AIFLAT(アイフラット)」の施工・販売を行うスマートホームサービスを展開している。

ITプラットフォーム事業は、不動産仲介業者向けに「おうちダイレクト」というプラットフォームを提供。売主に「不動産価格推定エンジン」の提示する不動産査定価格を盛り込んだ査定書を提示し、売主の物件をインターネット上で広告し、買主を募集するという一連の不動産仲介業務を支援している。「おうちダイレクト」を提供した不動産仲介会社から利用料をサブスクリプションフィー形式で受け取る。

AIソリューション事業は、AIサービスを不動産仲介会社および金融機関向けにクラウドを通じて提供している。「不動産価格推定エンジン」のほか、「不動産賃料推定エンジン」「類似物件検索エンジン」「物件探索マップ」のサービスがある。また、顧客企業の経営課題を「AIによる将来予測ツール」を用いて解決するAIコンサルティングサービスも手掛ける。

不動産事業を中心に展開してきたが、今後はITプラットフォーム事業、特にAIソリューション事業を中期的な成長ドライバーとして位置づけている。

概要

●事業内容=不動産事業、ITプラットフォーム事業、AIソリューション事業
●本社=東京都港区北青山3-1-2
●代表者=西山和良代表取締役社長
●設立=2014年4月
●上場前資本金=18億2,245万円
●発行済み株式数=1,512万8,000株(上場時)
●筆頭株主=ソニー(上場前53.01%)
●公募株式数=140万株
●売出株式数=308万4,600株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が67万2,600株)
●仮条件=12月3日に決定
●ブックビル期間=12月4日から10日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、大和、SBI、野村、マネックス、楽天

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.3 2,597 196 21.88
2019.3 2,896 435 18.91
2020.3 3,813 586 27.27
※単位100万円、1株利益は円
2018.3は単体

関連記事