予防や早期発見で損害率抑制へ
7月に入り、早朝や夜更けに犬の散歩をしている人をよく見かけます。試しに夕方のアスファルトに手を当ててみると、しっかりと熱が残っており、なるほど地面に近い高さで暮らす犬や猫が感じている暑さは、私たちのそれとは別物なのだなと実感しました。
そこで注目したのが、ペット保険シェアNo.1のアニコム損害保険が毎週木曜日に配信する「犬の熱中症週間予報」「猫の熱中症週間予報」です。ライフビジネスウェザーと共同開発した指標に体高や代謝を織り込み、全国主要10都市のリスクを「やや注意」から「厳重警戒」まで4段階で表示。お出かけの計画や留守番時の室温管理への活用を想定しています。2025年の熱中症の診療件数は犬1439件、猫191件で、4月から7月にかけて前月比で倍増しピークはいずれも7月でした。興味深いのは、保険金請求データの分析から「初めてペットを迎えた家庭ほど熱中症が起こりやすい」「前年に経験した子は翌年の再発リスクが高い」ことまで示している点です。保険金を支払うために集めたデータが、そのまま予防の道具になっています。
展開するのはアニコム ホールディングス(8715・P)。ペット保険「どうぶつ健保」の保有契約は5月末に140万件を突破し、腸内フローラ測定「どうぶつ健活」も累計検査数100万件を突破しました。25年10月開業の高度動物医療拠点「JARVISどうぶつ医療センター Tokyo」も、26年4月に月商約7,000万円まで拡大。年商10億円規模を視野に、供給体制の拡充を検討します。
26年3月期は経常収益738億円と過去最高ながら、ペットの長寿化や診療費の上昇で損害率が切り上がり、経常利益は35億円と28.3%の減益。今期は50億円(41.1%増)と2期ぶりの最高益を見込みます。同社は、予防や早期発見によって損害率を1%下げられれば、売上高の1%がそのまま利益に乗ると説明しています。集めたデータを予防へ生かし、損害率の改善と利益成長を両立できるのか。アニコム ホールディングスに注目しています。
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。
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