キオクシア、三井金などS高
連休明け7日の東京市場では日経平均株価が急騰、前日比3,578.02円高の6万3,091.14円まで買われた。終値は同3,320.72円高の6万2,833.84円と4月27日の最高値を更新。上昇率は5.57%と歴代20位にも及ばなかったが、上昇幅では2024年8月6日の3,217.04円高を超え、歴代1位となった。
米国とイランの戦闘終結が近いとの期待が高まったことに加え、国内の連休中に米国でAI関連株が急騰。これを受け、アドバンテスト(6857・P)などの半導体製造装置(SPE)株、古河電工(5801・P)などの光ファイバー・電線株、イビデン(4062・P)、レゾナックHD(4004・P)などの半導体材料株が軒並みカイ気配で始まり、大幅高。ソフトバンクグループ(9984・P)のほか、半導体ウエハーのSUMCO(3436・P)、フラッシュメモリーのキオクシアHD(285A・P)、先端パッケージ向け部材の三井金属(5706・P)などはストップ高まで買われた。
米・イラン情勢に関しては米ニュースサイトのアクシオスが6日、米国がイランとの戦闘終結に向け覚書を準備、合意に近づいていると報じたほか、トランプ大統領も米公共放送のPBSに対し、来週の米中首脳会談の前にイランとの戦闘終結に合意する可能性があると述べた。6日は供給不安の後退から原油価格が7%超の急落となる一方、NYダウが600ドル超の上昇となったほか、ナスダック総合指数、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)、S&P500が連日の最高値更新。
米国では引き続きAI関連が株高をけん引。CPU(中央演算処理装置)のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が発表した決算は1~3月実績、4~6月期見通しともに好調で株価は18%の急伸。エヌビディア(NVDA)と提携してAIデータセンター(DC)向け光部品の生産拡大を発表したコーニング(GLW)が12%高といった具合。アップル(AAPL)向けに半導体製品の供給で予備的な協議を開始したと伝わったインテルも大幅続伸だった。
米国ではマイクロソフト(MSFT)、メタプラットフォームズ(META)、アルファベット(GOOGL)、アマゾン(AMZN)の4社が決算を発表済みで1~3月の4社合計の設備投資額は前年同期比70%増の1,316億ドル(約20兆円)となり、年間では77%増の見込み。AIDC投資の拡大が続く。また、生成AIに加え、エージェントAIに関連するサービスが急速に拡大、ここで使用されるCPUを手掛けるインテル、AMDが存在感を強めている。AI関連のなかでも物色対象に広がりが出てきたことが一段高につながった。
国内では決算後半戦に注目。11日にイビデン、JX金属(5016・P)、12日に古河電工、住友電工(5802・P)、13日は三井金、ソフトバンクグループ、14日にフジクラ(5803・P)が発表を予定している。(M)

