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トップ記事2026年7月17日

日経平均 一気に6万2,000円台 キオクシアがS安 最高値から半値水準

需給面のシコリ 整理には日柄も

日経平均(日足)

半導体銘柄を中心にAI関連銘柄の下げが止まらず、日経平均株は大幅続落。下げ幅は一時4,100円を超え、一気に6万2,000円台に。終値は2,694.42円安の6万4,141.12円だった。6月25日の上場来高値7万2,366.34円からは8,225.22円、11.3%の下落。(関連記事)

個別銘柄では今年4月以降のAI相場をリードしてきたキオクシアHD(285A・P)が前日比1万円(16.1%)ストップ安の5万2,110円まで売られた。6月22日の最高値11万2,700円からは53%、値幅で6万590円の下落と半値以下の水準に。一時60兆円を超えた時価総額は28兆円台となり、時価総額トップには日本の製造業を代表するトヨタ(7203・P)、2位には金融業界トップの三菱UFJFG(8306・P)が浮上。ここから非AI銘柄・セクターの巻き返しが進むのか、AI関連の落ち着きどころが注目される。

16日には世界最大の半導体ファウンドリー、TSMC(台湾積体電路製造)が第2四半期(2026年4~6月)決算を発表。大幅な増収増益で着地、通期の売上高予想と設備投資計画を上方修正したものの、市場の高い期待には届かず、株価(ADR、米国預託証券)は軟調推移。同社の決算も相場の流れを変えるには至らなかった。

同日の米国市場は前日の東京市場と同じく、メモリー関連の下げが厳しくなりフラッシュメモリーのサンディスク(SNDK)が12.6%安、HBM(高帯域メモリー)のマイクロン・テクノロジー(MU)が5.6%安などとなった。

いまは投資家の耳には届かないが、AI関連投資の拡大が続くとの見方は健在だ。TSMCの魏哲家・董事長兼最高経営責任者(CEO)は決算説明会でAI向けの半導体需要は29~30年ごろまで非常に強いとした。また、キオクシアに関しては野村証券が16日のレポートで「Buy」を継続、目標株価は12万6,000円(従来は11万5,000円)に引き上げている。供給不足でビット単価が上振れ傾向にある足元のメモリー価格や6月24日に開示された有価証券報告書の内容を踏まえ、27年3月期の営業利益見通しを7兆円から7.5兆円に、28年3月期予想を9.8兆円から10.7兆円に引き上げている。SMBC日興証券は15日付のレポートで、外部講師を招いて開催した光ファイバー市場に関してのセミナーで示された「光ファイバーのスーパーサイクルが始まったばかりと考えている」という講師の見方を紹介している。

ここにきて相場が一気に崩れたことで、AI関連株には需給面のシコリが残った。整理には一定の日柄が必要とみられる。一方、市場予想のハードルは非常に高くなっているものの、個別企業のファンダメンタルズは良好で、今後本格化する日米韓の主要ハイテク企業の決算からは目が離せない。当面は非AI銘柄・セクターの巻き返しに注目しつつ、落ち着きを待つ展開か。(M)

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