9月1日の米国株式市場でNYダウは5日ぶりに反発、ナスダックは5日続落。
NYダウも中盤過ぎまで下落していたが、2日に発表される8月の雇用統計を控え、ポジション調整による買い戻しが入り、終盤に値上がりに転じた。
金融引き締めが長期化する観測の米国と金融緩和を継続する日本との違いからドル買い・円売りが続き、円相場は1ドル=140円台に乗せた。
ジョンソン&ジョンソンやP&G、ファイザーなどのディフェンシブ株が買われたが、スノーフレークやセールスフォースなどのハイテク株とエクソンモービルなどの石油株は売られた。
ナスダックではエヌビディアの下げが目立った。米国政府から一部GPU(画像処理半導体)製品の中国、ロシア輸出について政府承認を課したという通知があったことを明らかにした。GPUは人工知能(AI)の演算用途などに使われる半導体で、米国政府は中国やロシアで軍事用途に使用されたり、転用されたりするリスクを抑える措置を取った。
NYダウ工業平均は前日比145ドル(0.46%)高の31,656ドル。ナスダック総合指数は前日比31ポイント(0.26%)安の11,785。S&P500指数は前日比11ポイント(0.30%)高の3,966。
NYダウ採用銘柄はジョンソン&ジョンソン、アムジェン、メルクなどが買われ、ボーイングやダウケミカル、セールスフォースなどが売られた。上昇は21銘柄、下落は8銘柄。
【訂正箇所】(誤)NYダウは5日ぶりに反落。
(正)NYダウは5日ぶりに反発。