MSCIはこのほど、パブリックとプライベートの株式市場を単一かつ一貫したフレームワークで統合する日次指数「MSCIオールカントリー・パブリック+プライベート・エクイティ指数」を発表した。

株式全体のエクスポージャーを包括的に把握できる同指数は、アセットオーナーおよびアセットマネジャーに以下のようなメリットを提供するとしている。
・上場株式のグローバル投資可能ユニバースである「MSCI ACWI IMI」と、約1万本のプライベート・エクイティファンドのLP提供データ(キャッシュフローおよびバリュエーション)に基づく新たな「MSCIオールカントリー・プライベート・エクイティ指数」を統合し、上場株式と非上場株式のエクスポージャーを一体的に反映。

・MSCIの指数設計原則に沿った、一貫性ある構築・メンテナンス・リバランス手法により、株式全体のパフォーマンスを統一的透明性の高い枠組みでトラッキング。

・ポートフォリオにおける比重がより構造的に高まるプライベート・エクイティを、戦略的アセットアロケーションやパフォーマンス測定により効果的に組み込み可能に。

・投資家がプライベート資本へのアクセス、ベンチマーク設定、アロケーションをよりシンプルに行えるよう支援。

MSCIのアジア太平洋地域プライベートアセット責任者であるベンジャミン・ワイバード氏は、「アジアの機関投資家にとってプライベート・エクイティの役割が拡大する中、投資家はパブリックとプライベートの市場インサイトを一体的に捉えるためのツールをますます必要としています。本指数は、市場横断の透明性と比較可能性を高め、プライベート・エクイティに関する洞察を意思決定、ベンチマーキング、ポートフォリオ全体の管理により効果的に統合することを可能にします。」とコメントしている。