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コラム2026年3月13日

【本日のマーケット】3月13日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

3月13日(金)のマーケット                                                                   

3月12日の米国株は下落。イランの新たな最高指導者のモジタバ師が初の声明を出し、「地域の米軍基地への攻撃を続ける」「ホルムズ海峡封鎖は敵に圧力を加える手段として続けるべきだ」と表明した。原油先物は97ドル台となった。モルガン・スタンレーは個人投資家向けプライベートクレジット・ファンドの解約請求急増で、支払いを一部制限した。モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスが売られた。サンディスクが反落し、航空機のボーイングが下落ディスカウントストアのダラー・ゼネラルが売られた。生活費の上昇と労働市場の悪化の兆候により、特に低所得層の消費者は「あればいい」アイテムの購入にためらいを感じており、それが小売店の売上に悪影響を及ぼしていると報じられた。NYダウは前日比739ドル(1.56%)安の46,677ドル。NASDAQ総合指数は前日比404ポイント(1.78%)安の22,311。S&P500指数は前日比103ポイント(1.52%)安の6,672。

イランの新指導者のモジタバ師がホルムズ海峡封鎖継続方針で、日経平均は朝方1166円安。先物のSQによる売りも下げ幅を増幅。その後は下げ幅を縮めたが5万4000円を下回って推移。アドバンテスト、SBGが売られ、ホンダは最終赤字で安い。光ファイバー製造に必要なヘリウムはカタール産がホルムズ海峡封鎖で調達できないが、古河電工は米国産ヘリウムを米国工場で利用できるため買われた。エネルギー権益を持つ商社株も高い。

スタンダード市場では、サンコールとリバーエレテックは反落。AIメカテックは続落。大盛工業は上期が営業減益で急落した。原油以外のエネルギー源物色で原発関連の日本ギアや岡野バルブ、太陽光発電関連のウエストHDが買われ、住石HDも高い。共栄タンカーは大幅続伸。

グロース市場では、3Dマトリックスは業績予想を上方修正したが材料出尽くし感から売られストップ安。コンサルティングのINTLOOPは上期営業減益で大幅安。パワーエックスは大幅続伸。アーキテクツSJは5日続伸。タイミーは立花証券が投資評価を引き上げた。

日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。5日移動平均(5万4055円)にタッチするも跳ね返された。下値では75日移動平均線(5万3007円)がサポートラインとして機能しているため、ここを維持できるかがポイントとなる。また、一目均衡表の雲の上に位置しているので、ここで踏み止まれるか期待したいところ。週足では、長い下ヒゲを伴う陰線。終値ベースでは、13週移動平均線(5万3842円)がサポートとなり、下ヒゲ部分は26週移動平均線(5万1321円)で下げ止まった形となった。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。株式市場はまだしばらく軟調な展開から抜け出せそうにありません。

米国のイランに対する直接的な武力行使によって世界の状況は一変しました。イランはホルムズ海峡の封鎖で対抗し紛争の長期化は避けられない見通しです。

こうなってしまうと世界経済は景気後退と物価上昇が同時に起こる「スタグフレーション」を現実のリスクとして受け入れなくてはなりません。世界の投資家はそれを恐れています。

同時にプライベート・エクイティ・ファンドの信用リスクも日に日に高まっています。このふたつの悪材料が連動するようになると厄介です。思わぬ株価下落も起こり得る状況です。

将来の不確実性は一段と高まりそうな気配です。今後も時間が経つにつれてリスク回避的に行動する投資家が増えそうな雲行きです。短期的には警戒的なスタンスで臨むべきでしょう。2か月くらいで徐々に霧は晴れると見ています。

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注目記事 Pick up
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【高市・トランプ会談接近 ゴールデンドーム構想に関心
日本証券新聞 3月16日(月)紙面1面TOP記事掲載 

安全保障・エネルギー関連などマーク

13日の東京市場では日経平均株価が寄り付き直後に前日比1,166円安まで売られた後、時間外取引での原油価格の上昇一服を受け下げ幅を縮めた。12日にはイランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師がホルムズ海峡の封鎖継続を表明しており、当面は短期的な原油価格の動向に振り回される状況が続きそうだ。

エネルギーの安定的な確保、安全保障問題が意識されるなか、19日に予定されている高市首相とトランプ大統領の会談への関心が高まってきた。ここへきて米国の次世代ミサイル防衛システム構築に向けた「ゴールデンドーム構想」が具体的な案件として浮上してきた。13日の読売新聞は日本がこの構想に参加を伝える方向で調整に入ったと伝えた。迎撃ミサイルの共同開発や衛星網の構築で連携し、中国やロシアが開発を進める極超音速滑空兵器(HGV)などへの対処力を向上させる狙いがあるという。

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今日の市況概況
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3月13日(金)☆[概況/大引け] 

ホルムズ海峡封鎖で肥料不足から食糧危機リスクも

大引けの日経平均は633円安の5万3,819円、TOPIXは20ポイント安の3,629ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は507、下落銘柄数は1,034。出来高は26億8,242万株、売買代金は7兆6,314億円。
イランの新指導者のモジタバ師がホルムズ海峡封鎖継続方針で、日経平均は朝方1166円安となった。先物のSQ算出日による売りも下げ幅を増幅させた。
その後は下げ幅を縮めたが5万4000円を下回って推移した。

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