「プラダを着た悪魔2」の戦略的プロモーション
ゴールデンウイーク商戦において、有力IP(知的財産)の動向は周辺消費を占う重要なシグナルとなります。5月1日、2006年のヒット作の続編となる「プラダを着た悪魔2」が日米同時公開されます。配給は20世紀スタジオ(ウォルト・ディズニー傘下)であり、大型連休における興行の柱としての位置付けが明確です。
本作の特徴は、映画単体にとどまらず、体験消費を喚起する構造にあります。ファッション業界を舞台とする特性から、展示企画や限定グッズなど、映像を起点とした需要の広がりが生まれやすく、関連プロモーションも各所で展開されています。実際、PLAZAで販売された限定Tシャツが公開前に完売するなど、作品にひも付く消費の初動の強さも確認されています。
収益面では、シネコンにおける付加価値訴求の動きがみられます。東急レクリエーション(東急、9005・P)のプレミアム業態では、国内で唯一、高価格帯の前夜祭イベントを実施し、通常鑑賞とは異なる体験価値を提示。単発施策で収益インパクトは限定的ながら、ラウンジ利用を含む体験込み価格の受容性を測る試みといえます。
一方、公開後には有名シャンパンと協業し、シャンパン無料提供といった期間限定サービスも展開され、鑑賞体験の質を高める取り組みが進められています。これは来場動機の創出と満足度向上を通じて、プレミアム業態のブランド価値を補強する施策です。
映画は一過性のコンテンツに見えますが、実際にはIPを核に興行、体験、消費が連動する波及モデルを形成します。大型連休と重なる本作においては、体験価値を軸とした収益モデルの浸透度と、周辺領域への需要波及に注目しています。
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。
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