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コラム2026年5月22日

【本日のマーケット】5月22日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

5月22日(金)のマーケット                                                                   

5月21日の米国株は続伸し、NYダウは2月10日に付けた最高値を更新した。米国とイランの仲介国のパキスタンは、軍トップのムニール元帥がイランを訪問する予定で、戦闘終結に向けた覚書を交わすことをイランに承諾させることが目的と報じられた。準国営イラン学生通信は、イランが米国から提示された文書への回答作成を進めていると報じ、米国の提示案は「ある程度の隔たりを縮めるものだ」と伝えた。IBMが大幅高、トランプ政権は、量子コンピューティング向け半導体を製造するファウンドリー建設に向け、IBMに10億ドル(約1590億円)を支援することで合意した。ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アーム・ホールディングスが買われた。ジェフリーズが「エヌビディアは今年、単体製品として提供する中央処理装置(CPU)『ベラ(Vera)』の販売で200億ドル(約3兆1,800億円)の売上高を見込んでいる。これはアームのロイヤルティー見通しにプラス」と解説した。エヌビディアは第2四半期の売上高予想が、アナリスト予想平均は上回ったものの、強気の予想には届かなかったため、値下がりとなった。NYダウは前日比276ドル(0.55%)高の50,285ドル。NASDAQ総合指数は前日比22ポイント(0.09%)高の26,293、S&P500指数は前日比12ポイント(0.17%)高の7,445。

日経平均は最高値を更新。スペースX、オープンAI、アンソロピックの上場観測による米国株の盛り上がりに期待。SBGは続伸。フジクラは岩井コスモ証券が高成長プレミアムの剥落調整はおおむね完了と述べ、目標株価を引き上げた。米商務省が量子コンピュータを手掛けるIBMなど米国企業9社に出資。日本では量子コンピュータ関連のフィックスターズがストップ高。日東紡や太陽誘電が大幅高。建設資材不足で不動産株は安い。

スタンダード市場では、ユニチカがストップ高。精工技研が大幅反発。サンコールと北川精機が高い。エヌエフHDは大阪大学の量子コンピュータに低雑音直流電源が使用されていることで注目された。ジオマテックが大幅安。貨物用エレベーターの守谷輸送機も安い。

グロース市場では、衛星関連のアストロスケールがストップ高。オンコリスバイオは世界初のウイルスを使った食道がん治療薬が薬事審議会の部会で了承されストップ高。マイクロ波化学は量子コンピュータ開発を行うベンチャーとの共同研究が注目されストップ高。

日足チャート上では、大陽線を示現。昨日と本日の大幅上昇で一気に史上最高値を更新した。パラボリックも陽転し、調整局面の終了をうかがわせる格好となった。各移動平均線も飛び越え、ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(6万3908円)が視野に入って来た。週足では長い下ヒゲを伴う陽線。下値は5万9000円台まで売られたが、急反発でボリンジャーバンドのプラス2シグマ(6万3036円)を上抜き、強い買い需要を意識させる形となった。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。株式市場は堅調な値動きを続けています。「フジクラショック」やイラン情勢に翻弄されながらも日経平均は史上最高値付近にとどまっています。

以前であればちょっとした悪材料で株価はすぐに軟化しました。それが今では多少の下げ局面では押し目買い意欲の方が優っています。

カギを握るのは引き続き原油価格の動向です。株価は高値警戒感からボラティリティの高い展開が当面は続くでしょうが、企業業績の健闘ぶりに支えられてしっかりした足取りで推移するでしょう。

当面の見方としては、基本線として60,000 円付近までの下押しを前提に、業績好調を確認できた銘柄からのリバウンド、居どころを変えて再び高値圏でもみ合い、という往来相場を何度も繰り返すことでしょう。

もっともそれは弱気相場に向かうのではなく、高値圏での保ち合い、次の上昇波動に向けてのエネルギー蓄積、というのが最も起こりそうな展開です。物色対象の選別に関わってゆきましょう。

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【原油価格、最悪150ドルも 日本総研 栂野裕貴氏
日本証券新聞 5月25日(月)紙面1面TOP記事掲載 

補助金より省エネを

日本総研は21日、イラン情勢を踏まえた原油市場の動向と対応策の提言を発表。メインシナリオとしては7月末までに戦闘が終結し、原油価格も落ち着くとしながらも、来年まで長引く最悪シナリオの場合は、一時1バレル=150ドルまで上昇。物価上昇が続き、世界経済や株価に打撃を与えると予測した。栂野裕貴(とがの・ゆうき)研究員は「今後5~10年みるうえで、大きな転換点だ」としている。

石油生産量はイランでの軍事衝突前の日量1億バレルが8,000万バレル台まで落ち込んでいる。ホルムズ海峡の通行も依然、困難となっている。このため、原油価格も年初の1バレル=50ドル台が足元では100ドル前後となっている。栂野氏はメインシナリオ、戦闘が年内続く悪化シナリオ、最悪シナリオの3パターンを予測。特に最悪シナリオの場合はUAE(アラブ首長国連邦)など中東の石油設備に被害が拡大し、原油価格も投機化して150ドルにまで急騰したあと、需要の落ち込みで130ドル台で推移するとした。また、メインシナリオでも、各国の備蓄が増えることなどから、価格は徐々に下がりながらも80ドル弱で落ち着くとみている。

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今日の市況概況
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5月22日(金)☆[概況/大引け] 

最高値更新。AI関連や量子コンピューター関連が高い

大引けの日経平均は1,654円高の6万3,339円、TOPIXは38ポイント高の3,892ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は853、下落銘柄数は666。出来高は24億17万株、売買代金は9兆968億円。
日経平均は最高値を更新。
スペースX、オープンAI、アンソロピックの上場観測による米国株の盛り上がりが期待されている。
ソフトバンクグループは続伸。

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