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IPO2026年7月6日

新規上場紹介 ビーエイブル 7月29日 スタンダード 原発の廃炉工事・再稼働原発のメンテナンス

ビーエイブル(604A)が7月29日、東証スタンダード市場に新規上場する。

1991年に福島県双葉郡富岡町で設立され、原子力発電所の発電機器メンテナンスや設備改善提案工事を中心に展開。2011年3月の東日本大震災発生時に東京電力HD福島第一原子力発電所の鎮静化に従事し、その後も廃炉作業に深く関わっている。この実績を基に他の原発の廃炉作業、再稼働プラントの定期点検を行い、長期安定収入の基盤となっている。

震災後は原発稼働停止による事業環境の変化を踏まえ、雇用の維持・創出のため再生可能エネルギー事業に参入した。具体的には、木質バイオマス発電所や太陽光発電事業を原子力被災地を中心に展開。自社開発した福島県いわき市の木質バイオマス発電所は国内最大級(112メガワット)で、持ち分法適用の関連会社が運営を行う。風力発電は風力発電機シェアトップのGE製を中心にメンテナンスも行い、26年6月現在で55基を受注済み。

事業セグメントは、工事事業、再生可能エネルギー事業、その他事業の3つ。工事事業が全体売上高の大部分を占め、同事業売り上げの7割程度を福島第一原発の廃炉関連工事が占める。残り3割程度は原発の再稼働に伴うメンテナンス業務のほか、一般産業分野のプラント設備の保守点検や改修・新設工事、京葉・京浜工業地帯を中心とする鉄骨製作・鉄骨工事、一般構造物工事で構成される。

原子力分野では、福島第一原発などの廃炉関連工事で遠隔操作ロボットなどを活用した高付加価値工事が着実に進んでいることから、同社が元請けとなる案件が着実に増加。また、島根原発(中国電力)、志賀原発(北陸電力)、東海第二原発(日本原子力発電)を再稼働に伴い新規受注。これまで廃炉工事を通じて培ってきた技術力、現場対応力、品質・安全管理の経験を生かす機会が広がっている。

今後はBWR型原発(原子炉で水を直接沸騰させてその蒸気でタービンを回して発電する方式、東電HDが採用している型式)の点検技術を生かし、今後再稼働する原発のメンテナンスを成長ドライバーとする。木質バイオマス発電所はいわきで培ったオペレーション&メンテナンス実績の水平展開を進める。既に栃木県佐野市で次年度から建設が始まる案件を手掛け、そこでも長期のオペレーションとメンテナンスを契約済み。ほか、国内ではまだ実用化の事例がない「波力発電」も実用化に向け研究開発に取り組んでいる。

上場に伴う自己株式処分で得た資金は研究開発センター(福島県双葉郡)の設備投資、鉄骨製作などを行う富津工場(千葉県富津市)の設備投資、借入金の返済に充てる予定。(Q)

概要

●事業内容=原子力発電所の建設・保守・廃炉工事、再生可能エネルギー事業の開発・運営(オペレーション&メンテナンス)、健康事業、料飲事業
●本社=福島県双葉郡大熊町大字夫沢字中央台551-6(最寄りの連絡場所は福島県双葉郡広野町大字上北迫字岩沢1-9)
●代表者=佐藤順英代表取締役社長
●設立=1991年3月
●上場前資本金=3,669万円
●発行済み株式数=1,017万5,000株(上場時)
●筆頭株主=エイブル興産(上場前63.11%)
●公募株式数=257万7,500株(自己株式処分)
●売出株式数=70万株(ほかオーバーアロットメントで49万1,600株)
●仮条件=7月9日に決定
●ブックビル期間=7月13日~17日
●引受証券=みずほ(主幹事)、大和、野村、SBI、マネックス

業績推移(単独)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2024.7 8,680 767 72.8 0
2025.7 8,984 656 65.83 0
2026.7(予) 9,783 1,110 97.16 20
※単位100万円、1株利益・配当は円

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