iPS関連の「ヘリオス」との見方も
6月IPO(新規上場)は11社程度となる見通し。IPOは4月末までで33社、5月はゼロとみられ、これにより2015年上期は44社程度になる。6月IPOの第1号としてはバイオベンチャーが有力視されており、市場の一部から「ヘリオス(東京都港区)がいよいよ上場してくるのでは」との見方が聞かれる。
ヘリオスは理化学研究所認定のベンチャーで、iPS細胞を使い加齢黄斑変性をはじめとする網膜疾患の再生医療に取り組んでいる。上場承認の暁には、新日本科学(2395)、テラ(2191・JQ)、澁谷工業(6340)、大日本住友製薬(4506)などヘリオスに出資している企業や、iPS細胞の研究試薬・創薬支援を手掛けるリプロセル(4978・JQ)などiPS細胞関連などにも関心が向かおう。
そのほかのiPS細胞関連としては、アプタマーを利用したiPS再生医療技術の開発に取り組むリボミック(4591・東マ)、解凍後もiPS細胞の死滅を防ぐ凍結法を開発したセーレン(3569)、大阪大学や味の素と共同で細胞移植治療に適したiPS細胞の維持培養法を確立したニッピ(7932・JQ)、iPS細胞などの全自動細胞培養を実現するソフトを手掛けるローツェ(6323)、京都大学iPS細胞研究所と共同研究契約を結ぶIDファーマ(旧ディナベック、茨城県つくば市)を傘下に抱えるアイロムHD(2372)など。
「飲む加齢黄斑変性治療薬」を開発しているアキュセラ(4589・東マ)も注目される。同社の治療薬は疾患の進行を抑制し、初期段階での治療を目指すもの。一方、ヘリオスなどが手掛けるiPS細胞などを活用した再生医療は薬などで治らない人が利用することになるとみられ、両者のすみ分けは可能といわれている。(Q)
[本紙5月8日付1面]
