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IPO2016年2月10日

☆新規上場紹介 フィット(1436) 「規格住宅」「太陽光発電施設」販売会社

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フィット(1436)が3月11日、マザーズに新規上場する。

本拠を置く徳島県など四国を中心に自己使用あるいは投資用「規格住宅」の建築請負と、太陽光発電施設の販売を手掛ける。

規格住宅とは間取りや材質などがあらかじめ決められた住宅のこと。世帯主や施工人との打ち合わせが短縮できること、あるいは、材料の一括仕入れによるコストダウンが図れること、熟練職人に頼らなくても標準的に良い家が建てられるといった多くのメリットがある。

当然ながら規格住宅がもたらすメリットは販売価格に還元される。同社では「頭金0円、月々3万円からのマイホーム」をうたい、延床面積100平方メートル未満のコンパクト物件「イエテラス」のほか、賃貸用住宅「フィットセル」、小型の太陽光発電施設を搭載した「ソーラーリッチハウス」といった規格住宅のブランドを展開している。

ちなみに太陽光発電施設搭載ブランドは、同社の「第2の住宅産業を創る」との経営理念に沿ったもの。住宅購入者は自ら消費する電気代をゼロにできる上、売電収入により住宅ローンの負担軽減も可能に。会社側ではこうした「循環型社会の実現」を目指すとしている。

また、規格住宅は自社販売にとどまらずフランチャイズ展開も行う。「いえとち本舗」との名称で昨年12月末現在27店舗が加盟して、同社より各種ノウハウや建築資材の共同購入システムなどの提供を受ける。ちなみに鈴江崇文社長は先代から同社を引き継ぐ前に、大手住宅メーカーでフランチャイズ加盟店支援を経験している。

2015年3月期の売上高は「住宅事業」が25億円、太陽光発電施設と材料などを販売する「エナジー事業」が42億円で、全体に占める割合はそれぞれ4割、6割だった。とりわけ後者のエナジー事業は14年3月期比で7割増収と飛躍。12年7月より始まった再生可能エネルギーの固定価格買取制度を背景に、再生可能エネルギーに対する世の中の関心は引き続き高い状況が続いている。

概 要
事業内容規格住宅や企画戸建賃貸住宅の販売および太陽光発電施設の販売
本社徳島県徳島市川内町加賀須野 1069-23
代表者鈴江崇文
設立2009年4月
上場前資本金4,761万円
発行済株式数(上場時)427万株(上場時)
筆頭株主エフピーライフ(上場前 74.31%)
公募株式数1,070,000株
売出株式数0株(オーバアロットメント 100,000株)
初値1,741円(7.9%安)
公開価格1,890円 (3/11)
ブックビル仮条件1,750〜1,890円(2/22)
ブックビル期間2月24日~3月1日
引受証券SBI(主幹事)、SMBC日興、みずほ、SMBCフレンド、極東、東洋、日本アジア、水戸

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/35,135百万円625百万円143.53円-円
2015/37,033百万円1,091百万円223.16円-円
2016/3(予想)8,500百万円1,200百万円239.23円-円

[本紙2月12日付2面]

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