TOP  NSJアップデート  コラム  ☆竹中三佳の株Catch one’s eye Part.173 社長インタビュー編⑤ エニグモ 代表取締役 最高経営責任者 須田将啓氏
コラム竹中三佳の株Catch one´s eye2017年2月3日

☆竹中三佳の株Catch one’s eye Part.173 社長インタビュー編⑤ エニグモ 代表取締役 最高経営責任者 須田将啓氏

「BUYMA」の進化続く

竹中三佳さん(左)と、エニグモ 須田将啓代表取締役最高経営責任者(右)
2016年は上場来最高の売上成長率を記録した「力強い成長の年」だった。ただし、為替が大幅な円安に転ずるなど、主力事業の海外ファッション通販サイト「BUYMA(バイマ)」にとって、外部環境は“追い風”ではなかった。

数年前であれば成長は減速していただろう。このような環境下でもグラつくことなく高い成長を維持できたのは、「品ぞろえ」「価格」「買物体験の質」の3点において、格段の進化があったからだと考える。特別な後押しがなく、まさに自力で結果を残すことができたという意味からも、満足のいく1年だった。

さらなる成長のための足掛かりを作ることもできた。BUYMAの周辺事業である中古事業、メディア事業、さらに海外版BUYMAの本格運用開始などで、小さいながらも右肩上がりで数字を伸ばしてきている。過去の事業の立ち上げ経験から、うまくいきそうな予感もある。

17年はBUYMAのコアな機能をより使いやすくすることで、買物体験の質を向上させ、ユーザーの満足度をさらに高めることに主眼を置く。加えて、昨年順調に立ち上がった各種事業を“意味ある規模”まで伸長させるため、開発と運用のスピードを上げることを徹底したい。

須田代表の「書」

今年のスローガンは「攻めダルマ」とした。池田高校野球部の名監督の異名を拝借した。設備や資金が潤沢な強豪校がひしめく甲子園で、県立高校、部員わずか11人で全国準優勝に導いた名将。「人生は敗者復活戦の繰り返し」を人生訓として、失敗を恐れない攻撃野球を特徴とする。当社はリソースが潤沢な大企業ではないが、チーム力を高め、昨年の高い成長に甘んじることなく、失敗を恐れず、攻めて攻めて攻めまくる一年にしたい。

エニグモ(3665・東マ)

会社概要:世界133カ国、8.6万人以上のパーソナルショッパー(出品者)をネットワーク化し、世界中のアイテムを購入できる独自の仕組みを持つCtoC(個人間取引)のEC市場「BUYMA」を運営。従来の商習慣にとらわれない個人の力を活用した唯一無二のモデルで、業界構造を革新する新しい流れを生み出す。

竹中三佳さんのプロフィール
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

[本紙2月6日付1面]

関連記事