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IPO2017年2月23日

☆新規上場紹介 エスキュービズム ECシステム構築からIoT機器開発まで

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東証は3月10日、新規上場の承認を取消した

エスキュービズム(3982)が3月22日、マザーズにIPO(新規上場)する。

藪崎社長が東大大学院、リクルートを経て2006年に創業したITソフトウェア会社が起源。翌年には公開技術をベースに開発したEC(電子商取引)サイト構築システム「EC-Orange」の提供を開始すると、加工がしやすいなど使い勝手の良さから導入が進み、現在では小規模サイトから大企業まで960社超で利用されている。

「EC-Orange」はECサイトと実店舗の売り上げ・在庫・顧客情報を統合管理するのみならず、モバイル専用アプリ開発や越境ECサイト構築、会員向けポイント付与など販促支援までと、EC領域に必要なあらゆる機能を備える。しかも関連技術をすべて公開。高機能システムを外注せずとも安価かつ短期間で実現できる仕組みを整えた。

そんな同社は単なるシステムベンダーにとどまらない。IoT(モノのインターネット)領域にも積極的で、例えば、WiFiレンタル業者のビジョン(9416)向けにはスマートフォンを鍵にして施錠できる無人貸出機を開発している。2014年からは「家電」製造を開始。自社で企画したテレビや業務用かき氷器などを販売することで、真の消費者ニーズを探る。あるいは、効率化が進むEC業界の中でいまだ対面販売を主流とする中古車市場にも参入。EC化率を2割程度にまで高めるなど、誰も成し得なかったビジネスモデルの変革の可能性をつかみつつある

会社側は引き続きメーカー・流通・通販など「複数」の顔を伸ばしつつ「作れる・仕入れる・販売もできる」という総合企業への転身を目指す。

概 要
事業内容オムニチャネルプラットフォームの構築、家電製造販売、中古車販売
本社東京都港区芝公園2-4-1
代表者藪崎敬祐
設立2006年5月11日
上場前資本金9,737万円
発行済株式数(上場時)2,122,800株(上場時)
筆頭株主藪崎敬祐(上場前60.78%)
公募株式数100,000株
売出株式数250,000株(オーバーアロットメント52,500株)
初値
公開価格(3/10)
ブックビル仮条件(3/1)
ブックビル期間3月3日〜9日
引受証券みずほ(主幹事)、SBI、SMBC日興、大和、マネックス、岩井コスモ
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2015/33,860百万円55百万円4.06円-円
2016/35,534百万円64百万円5.97円-円
2017/3(予想)5,548百万円135百万円72.76円-円

[本紙2月24日付2面]

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