TOP  NSJアップデート  IPO  ☆新規上場紹介 サインポスト 金融機関向けシステム開発・運営支援
IPO2017年10月24日

☆新規上場紹介 サインポスト 金融機関向けシステム開発・運営支援

IPOカレンダー2017/→新規上場紹介/→ブックビル大作戦・IPO診断・IPO社長会見

サインポスト(3996)が11月21日、マザーズに新規上場(IPO)する。

「お客さまのIT部門の一員として」をスローガンに、先端ICT(情報通信技術)を活用した事業を展開する。主力は「コンサルティング事業」。顧客企業のシステムに関して企画・設計から運用実行までを支援する。

特徴は金融機関と公共機関向けの実績が豊富なこと。どちらも社会インフラであり、一般企業と比べて高い水準の品質が求められる。これをすんなりクリアできたのは、創業社長である蒲原(かんばら)氏の経歴ゆえ。かつて三和銀行に在籍し、その後に起きた「銀行大合併」という巨大プロジェクトをシステム面で支えた実績を持つ。

金融機関との深いつながりをフックに新製品の開発にも取り組む。機密ファイルなどを安全かつ確実にインターネットで送受信できる「e電子便」は既に6,000社超に導入されており、今年3月にはAI(人工知能)を搭載した「ワンダーレジ」をリリースして注目された。ワンダーレジは国立大学法人電気通信大学と共同開発したレジスター。複数の商品を一つの「画像」として認識させることで、一括清算を可能にした。コンビニなど店頭の人手不足解消と、ユーザー側には待ち時間の短縮を実現。現在は大型店舗向けの改良を進めている。

もちろん今回の調達資金は「ワンダーレジ」とその新商品をはじめとする研究開発費を中心に投入される予定。

概 要
事業内容金融機関および公共機関向けのシステムコンサルティング事業、金融機関向けに先端IT技術などを提供するソリューション事業および人工知能を活用したイノベーション事業
本社東京都中央区日本橋本町4-12-20
代表者蒲原 寧
設立2007年3月1日
上場前資本金1億1,360万円
発行済株式数(上場時)2,436,000株(上場時)
筆頭株主蒲原 寧(上場前35.14%)
公募株式数190,000株
売出株式数120,000株(オーバーアロットメント46,500株)
初値8,530円(3.8倍、22日)
公開価格2,200円(11月10日)
ブックビル仮条件2,000円~2,200円(10月31日)
ブックビル期間11月2日~9日
引受証券いちよし(主幹事)、大和、岡三、SMBCフレンド、エース、極東、マネックス、水戸、東洋
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2016/21436百万円149百万円54.45円22円
2017/21723百万円166百万円50.16円10円
2018/2(予想)2723百万円307百万円87.90円10円

[本紙10月25日付2面]

関連記事