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IPO2017年10月30日

☆新規上場紹介 ポエック 環境・防災機器など製造販売

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ポエック(9264)が11月28日、JASDAQに新規上場する。

1989年、水処理機器販売会社として創業。現在は、自社開発の環境・防災機器を製造販売する「メーカー」、ポンプ・送風機など産業インフラ機器を販売する「商社」、給排水設備機器のメンテナンスなどを行う「サービス」と3つの顔を持つ。

注目製品の1つに「プレート&シェル熱交換器」がある。熱交換器は液体・気体などの流体の熱を利用・回収する機器で、工場やプラントの省エネルギー対応を背景に市場が拡大している。

同社では熱交換器メーカーのバーテルス(フィンランド)との独占製造販売契約に基づき、国内法に則したものを製造して販売している。他社製品に比べコンパクトで、既存工場にも設置しやすいことから好評。

スプリンクラー消火設備用加圧送水装置「ナイアス」も注目度が高い。タンク内の水を窒素ガスの圧力で安定供給する世界初の消火装置で、電気や水道がストップしても確実にスプリンクラーを作動させることができる優れもの。

これまでは2013年12月の消防法改正などを受け、スプリンクラー補助金制度が創設された有床診療所、介護施設が中心だったが、最近はエネルギー関連などからの引き合いも増加。16年に屋内消火栓に関する新基準が設けられたことで、ホテル、マンション、量販店などからの引き合いも見込まれる。

強みは、保守メンテナンス体制。水を扱うため不具合発生時に迅速な対応が求められる。同社と同規模の企業で同社ほどのメンテナンス体制を敷いているところはあまりなく、顧客支持につながっている。上場に伴う公募増資で調達した資金は、ナイアスや熱交換器など自社製品製造の省人化投資などに充てる。
概 要
事業内容環境・エネルギー関連機器、動力・重機関連機器および防災・安全関連機器の製造・販売
本社広島県福山市南蔵王町2-1-12
代表者来山哲二
設立1989年1月
上場前資本金2億9,475万円
発行済株式数(上場時)1,687,600株(上場時)
筆頭株主来山哲二(上場前28.68%)
公募株式数320,000株
売出株式数142,000株(オーバーアロットメント69,300株)
初値3,280円(4.3倍、29日)
公開価格750円(11月16日)
ブックビル仮条件670円~750円(11月8日)
ブックビル期間11月9日~15日
引受証券野村(主幹事)、みずほ、SMBC日興、SBI、SMBCフレンド、岩井コスモ、香川、ひろぎん
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2016/85,407百万円184百万円78.00円37.50円
2017/84,942百万円183百万円105.20円50.00円
2018/8(予想)5,399百万円172百万円67.47円32.21円

[本紙10月31日付2面]

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