TOP  NSJアップデート  コラム  ☆竹中三佳の株Catch one’s eye Part.240 手ごろになった「国際ローミング」
コラム2018年8月3日

☆竹中三佳の株Catch one’s eye Part.240 手ごろになった「国際ローミング」

夏休みシーズンに突入し海外旅行前に悩むのが携帯電話の通信環境をどうするか、ということです。これまではモバイルルーターレンタル一択だったのですが、現地でのバッテリー問題や、ルーターの借用・返却の手間、また故障時のリスクなどに少しストレスを感じていました。そんな話をしていると、ジェットセッターの友人が「最近はキャリアの国際ローミングを利用している」と教えてくれました。

国内で契約をしている携帯電話などを海外でそのまま利用する国際ローミングは、一番手間がなく理想的ですが、費用も一番掛かると思っていたので、自分の選択肢にはありませんでした。ですが聞けば最近はモバイルルーターと変わらない金額で利用できるオプションがあるとのこと、早速調べてみると各キャリアから海外利用に関するサービスを打ち出されていました。

以前から、ソフトバンクの「アメリカ放題」などお得なサービスはありましたが、docomoユーザーの私はその恩恵にあずかることが出来ませんでした。そんなdocomoから出ていたのが24時間980円の利用料金で、日本で契約しているパケットパックなどのデータ量が海外で使える「パケットパック海外オプション」。確かに利用料金が1日980円となるとモバイルルーターとほぼ変わらない、国によっては割安な金額になると分かり、次回の旅行の際には検討してみようと思いました。auからも内容はほぼ同じの「世界データ定額」というサービスが提供されており、こちらは9月30日まで1日980円の利用料金がすべて無料になるというお得なキャンペーン中でした。

アプリなどの普及によってデータ通信の重要性が高まる中、国際ローミングにおいてサービスの差別化を図りユーザー獲得までへとつなげるキャリアは出てくるのか、今後の展開に注目しています。

【編集記者のコメント】
代表格としては楽天(4755)の「楽天モバイル」が挙げられますが、最近ではKDDI(9433)が国際ローミングサービスの一部値下げや、海外ローミング機能を搭載した新端末の発売に乗り出すなど存在感を強めてきました。また、日中韓3カ国の情報通信相会合で、事業者に国際ローミングを含む携帯電話利用料の引き下げを求めるといった対策が検討されるなど、国際的な動きも観測されています。

竹中三佳さんのプロフィール
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

[本紙8月6日付14面]

関連記事